結婚10年、37歳で離婚した女が受けた壮絶DV

長男の小児喘息発覚に「俺の子じゃねえ!」

「あんまり早い時期に産婦人科を退院したから、胸が母乳でどんどん張っていくんです。私、すごく母乳が多いからバンバンあふれてきちゃう。だから、搾乳機を持って上の子が入院している病室のトイレで搾乳して便器に流していました。もう、みじめで、悲しくて、私、何のために生きてるんだろうって思いました」

本来は、看護師という資格を生かして育児をしながら職場復帰を考えていたが、長男の看病もありそれはかなわず、恵理子さんは夫に依存する専業主婦生活を続けざるをえなかった。

長男は、結局小学校低学年まで、1年間365日のうち、3分の2以上を病院で過ごした。

「長男は、お正月も病院で迎えたし、小学校の運動会とかも、行ったことなかったですね。幼稚園の卒園式でさえも入院していたから、そういうのが夫は耐えられなかったんだと思う。『てめえがこんな子を産みやがって』って夫には何度も責められた。その神経が信じられなかった」

まったく育児に協力しない夫のせいで、恵理子さんへの負担は徐々に膨れ上がっていく。病院に呼び出されることは日常茶飯事で、生活のほとんどの時間が長男に注がれていたせいか、その影響は次男にも表れ始めていた。

「幼稚園の先生から次男が『ご飯を食べなくなった』って言われた。1人だけお弁当のふたも開けなくてまったく食べようとしなかったみたいなの。それが何日も続いた。『お母さん、何とか食べられるものを。工夫してもらわないと困りますよ』って言われて、とにかくいろいろお弁当は工夫したんです。サンドイッチにしてみたり、プチおにぎりを作ってみたり、お弁当箱を新幹線の形にしてみたり、だけど、次男は決して口をつけてくれなかった。

本人は、食べることよりも私と一緒にいたかったんだと思う。幼稚園にお迎えに行ったら、誰と遊ぶこともなく、いつもひざを抱えて座ってるの。そのときは、とにかくすごく罪悪感がありましたね」

次男を児童精神科に連れていくと、心因性の不安神経症だと診断された。それ以降、次男は児童精神科への通院を繰り返すことになった。

子どもをグーパンチで殴る夫

恵理子さんは長男と次男の問題を1人きりで抱え込み、毎日頭がいっぱいで疲れ切っていた。しかし、それにもかかわらず夫は頻繁に恵理子さんの体を求めてきた。

「上の子のことで頭がいっぱいで、毎日疲れていて、本当は拒否したかった。だけど拒否すると、『ざけんな、この野郎!!』って無理矢理犯されるような形で。今日は疲れているといってもしようとするから、目をつぶりながら、ほかのことを頭の中で考えて応じていた感じですね。出して終わりみたいな愛のない行為でした。第3子だけは妊娠しないようにって、それだけは祈ってました」

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