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非核化よりも南北関係改善に進む韓国の事情 なぜ民族愛を強烈に演出するのか

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  • 高橋 浩祐 米外交・安全保障専門オンライン誌「ディプロマット」東京特派員
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北朝鮮の非核化を巡っては、アメリカが求めるように、北は非核化に向け、核兵器や核施設のリストの申告や具体的な工程表を提出する意向があるのかどうか。特に、リストを申告するならば、いつどれほどの範囲になるのか、注目が集まっている。

核兵器や核施設といった「軍事秘密」を申告すれば、それは米朝協議が破綻した場合、アメリカ軍への将来の攻撃目標を自らさらけだすことにもなってしまう。北にとってはリスクが高い。しかし、申告しないと、朝鮮戦争の終結宣言にいつまでも辿り着かないジレンマがある。

北の「サラミ戦術」

国際社会、特に北朝鮮に厳しい姿勢を貫いてきたアメリカや日本にしてみれば、今の段階で終戦宣言をすれば、北の非核化が遠のくばかりに映る。いったん終戦宣言をすれば、北朝鮮がさらなる要求をしてくる懸念もある。戦争が終わったのだから、在韓米軍の必要はないはずだと北は言い始めるかもしれない。さらに、親北融和政策をとる文政権に導かれ、韓国国内でもアメリカ軍不必要論が浮上するかもしれない。

今回の「平壌共同宣言」では、「アメリカの相応の措置にしたがって、寧辺(ニョンビョン)にある核施設を永久に廃棄するといった追加的な措置をとる用意がある」と表明された。

この平壌から北へ約90キロにある核施設を巡っては、ワシントンのシンクタンク、スティムソン・センター傘下の北朝鮮分析サイト「38ノース」が6月下旬、米朝首脳会談から9日後の6月21日に撮影された衛星写真に基づき、核施設のインフラ整備が急ピッチで進んでいるほか、ウラン濃縮工場の稼働も続いているとの分析結果を発表した。

また、共同宣言では、北朝鮮北西部にある東倉里(トンチャンリ)にあるミサイルエンジン実験場とミサイル発射台を永久に廃棄することで合意した。これらは、核関連施設やミサイル施設を細かく分けて差し出す、北の「サラミ戦術」だ。

しかし、アメリカがこれで納得するかどうか。アメリカのネットメディアのVoxが8月8日に配信した記事によると、ポンペオ国務長官は北朝鮮が所有する核弾頭の60~70%を、6~8カ月以内に、アメリカか第三国に引き渡すことを複数回にわたって提案したとされる。

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