前澤社長も愛する「月」を英語で楽しむヒント 月旅行はまさに、once in a blue moon!

✎ 1〜 ✎ 51 ✎ 52 ✎ 53 ✎ 最新
拡大
縮小

1月は飢えたオオカミの遠吠えが聞こえることから、この月の満月はthe Full Wolf Moonと呼び、6月は熟れた野イチゴの実を摘むことからthe Full Strawberry Moonなのだとか。一つひとつ、その名前が付けられた理由を調べてみると、これがまたなかなか面白いものです。興味のある方は、ぜひネーティブアメリカンだけでなく、ほかの民族で使用されていた満月の名前も調べてみてはいかがでしょう?

この農事暦によると、9月はthe Full Corn Moon(トウモロコシの満月)なのですが、the autumnal equinox(秋分の日)に最も近い満月は特別にthe Full Harvest Moon(収穫の満月)と呼ぶそうです。大抵は9月の満月がthe Full Harvest Moonになりますが、タイミングによっては10月の満月のほうがthe autumnal equinoxに近く、the Full Harvest Moonとなることもあるようです。

日本の十五夜は旧暦の8月15日に最も近い満月の日が選ばれます。年によってこの満月の日にちは変わり、毎年9月中旬~10月上旬の間のどこかになりますよね。それを考えると、「中秋の名月」を英語にするなら、このthe Full Harvest Moonがシステム的にいちばんピッタリかもしれませんね。

めったにない「青い満月」

英語にはonce in a blue moon(めったにない)という表現がありますが、聞いたことはありますか? 直訳すると「青い月に一度」ですが、このフレーズ、どうして「めったにない」という意味になったのでしょうか?

月はおおよそ29.5日の周期で満ち欠けしていますが、現代の暦は、1カ月が30日~31日(2月は除く)。周期と1カ月の日数がほぼ一致しているので、基本的には毎月1回、つまり1年に12回満月が見られます。ところが、この0.5~1.5日の微妙な差のせいで、1年間に満月が13回見られることがあるらしいのです。

でも、13回満月があると、先ほどの満月の名前は12個しかありませんので、ひとつ足りなくなってしまいます。このとき、名前の足りない余分な満月がa blue moon(青い満月)と呼ばれるのです。先ほどの表にあったように、各季節を3カ月としたときに、どこかの季節で満月が4回見られることになります。そのとき、通常の満月の名前は1回目、2回目、4回目の満月に当て、3回目の満月をa blue moon(青い満月)と呼ぶのだそう。この「青い満月」、暦の上では約2~3年おきに訪れ、19年間で7回という頻度で見られるようです。

例)

1回目 Full Pink Moon(桃色の満月)
  2回目 Full Flower Moon(花の満月)
  3回目 Full Blue Moon(青い満月)
  4回目 Full Strawberry Moon(イチゴの満月)
次ページめったに見られない
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT