北朝鮮「70周年パレード」は様変わりしていた

ICBMはなく、スローガンは経済関係が中心に

金正恩氏の側には中国の最高指導部ナンバー3で、全国人民代表大会常務委員長を務める栗戦書(りつ・せんしょ)氏の姿があった(写真:NK News)

北朝鮮の最高指導者である金正恩朝鮮労働党委員長は、9月9日に平壌の金日成広場で行われた、控えめな軍事パレードに出席した。

本記事はNK News(北朝鮮ニュース)の翻訳記事です

建国70周年を記念して開催された3時間以上にわたる軍事パレードで、大陸間弾道ミサイル(ICBM)や準中距離弾道ミサイル(MRBM)を登場させなかった点が大きな特徴。昨年4月と今年2月に実施された同様のパレードにおいては、ICBM「火星14号」「火星15号」の両方を誇示したのとは対照的だ。

代わりに、今回の軍事パレードでは、2015年に初めて確認されたロケット砲「KN-09」を含む地上配備型の軍事装備と重砲が主に披露された。

「アメリカ帝国主義の侵略者に死を」の標語

しかし、一部の戦車には、朝鮮人民軍(KPA)に「北朝鮮の仇敵であるアメリカ帝国主義の侵略者に死を」と呼びかける、北朝鮮では一般的に使われているスローガンが依然として掲げられていた。

北朝鮮は日曜日の軍事パレードでICBMを登場させなかった(写真:NK News)

軍事パレードに続いて、朝鮮労働党のスローガンを掲げた大きな山車(だし)が目を引く市民による行進が行われた。

北朝鮮の当局者らは今週ずっと、金正恩氏による今年4月の朝鮮労働党の優先事項を経済発展へと転換する決定を外国人ジャーナリストに対して強調しようと努めていた。

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