北朝鮮「70周年パレード」は様変わりしていた ICBMはなく、スローガンは経済関係が中心に

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北朝鮮の指導者である金正恩氏のそばには、モーリタニアのモハメド・ウルド・アブドルアジズ大統領やロシアのワレンチナ・マトビエンコ上院議長の姿も見られた。

金正恩氏はパレードで演説をせず、代わりに金永南氏が行った。

金正恩氏はパレードの大半の時間を中国高官の栗戦書氏のそばで過ごした(写真:NK News)

金永南氏は、「敵対勢力」の奮闘にもかかわらず、「今日、北朝鮮は政治的、軍事、経済、文化すべての分野において驚くべき大きな変化が見られる中、偉大な繁栄の時代に直面している」と述べた。

「北朝鮮を攻撃、侵略しようとする外国からの脅威を根本的に阻止しようとする朝鮮労働党の努力を基に、我が国は強力な軍事力に発展した」と続けた。

また、金永南氏は4月の「新戦略的優先事項」にも触れ、人々に「永遠の繁栄」を達成するために全力を尽くすよう呼びかけた。

この演説は、2月の軍事パレードで、国民に「アメリカとの戦いの準備を加速させる」よう呼びかけた金正恩氏の演説と比べると、著しくトーンダウンしたものだった。

トランプ大統領、金正恩氏に感謝

同日、ドナルド・トランプ米大統領も北朝鮮の軍事パレードについて、「核ミサイル」を登場させなかったことを金正恩氏に感謝するとコメントした。

「これは北朝鮮からのとても前向きな意思表示だ。金委員長、ありがとう。我々は共に皆が間違っていることを証明するだろう!」とトランプ大統領はソーシャルメディアで発言した。

さらに、「互いがに好意を抱く二人の対話に勝るものはない! 私が就任する前に比べはるかによくなった」と述べた。

北朝鮮の指導者や高官らが出席するあらゆるイベントと同様に、警備は厳重だった。ジャーナリストは軍事パレードための2回目のセキュリティチェックのために現地時間午前7時に集合した。ノートパソコンとスマートフォンの持ち込みは禁止されていた。

(文:オリバー・ホッサム)

筆者のオリバー・ホッサム氏は「北朝鮮ニュース」のマネージング・エディター。
「北朝鮮ニュース」 編集部

NK news(北朝鮮ニュース)」は、北朝鮮に焦点を当てた独立した民間ニュースサービス。このサービスは2010年4月に設立され、ワシントンDC、ソウル、ロンドンにスタッフがいる。日本での翻訳・配信は東洋経済オンラインが独占的に行っている(2018年4月〜)。

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