「投資信託はこの3本が良い」と言える理由 「グローバル=国際分散投資」とは限らない

拡大
縮小

しかし、アメリカ重視ということは、それだけアメリカの影響を色濃く受けるということです。アメリカの政治や経済を大きく揺るがすような事態が発生したときには、値動きが大きくなる可能性があります。なので、もし世界全体に均等に投資をして、その可能性を回避したいのであれば、もう一度、よく中身を確認してみることが大切です。

世界全体の成長を得るなら、投資信託は「この3本」

そこで、今回は最後に、「世界全体の成長を得ながら勝つための投資信託」を3本選んでみました。

選ぶ基準は、(1)投資対象・地域が世界に分散されている、(2)運用コストが低い、(3)一定以上の成長をしているか、(4)純資産総額は一定規模以上(少ないと効率よく分散投資できないため)、(5)運用コストを控除した運用実績が堅調推移している(リスクに見合ったリターンが得られているか)などを判断して、選びました。最重要指標はもちろん「運用コスト」です。

●楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天投信投資顧問)
 ●eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)(三菱UFJ国際投信)
 ●セゾン資産形成の達人ファンド(セゾン投信)

「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」は「全世界株式型」と呼ばれるインデックスファンドです。先進国の株式に加えて、新興国の株式にも投資しています。インデックスに用いられる指数は、「FTSE Global All Cap Index」です。 これは、日本を含む先進国・新興国合わせて47か国の大・中型・小型株 約7800銘柄の時価総額から算出される指標です。アメリカの割合は約50%あります。

「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」の良さは、何と言っても信託報酬が年率0.2296%(税込)とかなり低いことです。これ一本で、低コストで全世界の株式に投資することができるのは魅力です。

次ページeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」の特徴は?
関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT