就活に資格を役立たせたい人に教えたいコツ

資格と人事のプロフェッショナルが徹底解説

ただ「○○が得意です」とアピールするだけでは、具体的にどの程度できるのかがわかりにくいですが、「○○検定1級持ってます」と言えれば、自分のスキル・強みを客観的に示せますし、「なるほど、そのくらい得意なんだ」というのが一発で相手に伝わります。資格は自分のパーソナリティや特質を簡潔かつわかりやすく伝えることができる便利なツールです。

また、「自分はこう見えて茶道の資格を持ってます」というように、資格を活用した「キャラ付け」や「意外な一面」の演出で、周りと差別化した印象付けも可能になります。そういう面では、ビジネス分野の資格だけでなく、「アロマテラピー検定」「世界遺産検定」といった趣味系の検定なども、活用の仕方は無限にあるのです。

もう一点ポイントとして挙げたいのが、資格はスキルだけでなく、意欲や志望度のアピールにもなるということです。実際のところ、就活生の「御社が第一志望です!」というアピールは多くの場合口先だけにすぎないということは、人事は重々承知しています。

しかしそこで、「御社では入社後に○○資格の取得が奨励されると聞いたので、がんばって在学中に取得しました!」とアピールできればどうでしょうか。「御社で求められるスキルや資格をちゃんとリサーチして、それを実際に身に付けるまでしてしまうくらいには本気で志望しています」というアピールにもなるわけです。

その4:資格は「メンタル」にも役立つ

あまり重要視されないけれど実はバカにできない資格のメリットとして、「精神衛生効果」もあります。「資格を持っていることが自信につながり、ポジティブに行動できる。精神的に余裕がもてる」というものです。ただの漠然とした「何らかの実績」ではなく、資格として形に残すことで安心できるのです。

採用面接では、「不安げな学生」はそれだけで大きく評価を下げます。能力云々や話す内容自体よりも、ただ「自信を持って振る舞える」というだけでも大きなプラスになるのです。

最後に結びとしてひとつ注意点を。それは、取ってみようかと思える資格が見つかったら、すぐに試験スケジュールを調べるべきだということです。実は資格試験というのは年に1~2回しか試験が行われないものが多く、自分が受けたいタイミングで都合よく受験できるとは限りません。

そのため、この記事の執筆時点(夏)では、大学4年生の就活戦線で今から資格を取って活かせるかというとちょっと遅いでしょう。どちらかというと今の大学3年生の方にぜひ今のうちから意識しておいてほしいことです。

ただ、スケジュール的に資格取得までは間に合わなくても「現在取得に向けて勉強中です!」と言えるだけでも十分アピール材料にはなるはずです。

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