就活に資格を役立たせたい人に教えたいコツ 資格と人事のプロフェッショナルが徹底解説
「資格は就活の役に立つのでしょうか?」
資格の専門家であり、人事に関する仕事をしている筆者は、学生から時折こんな質問を受けます。結論から言うと、答えは「イエス」です。資格は履歴書に書くだけでなく、業界研究、自己分析など就活のさまざまな場面で活用できます。
資格がどうして就活に役立つのか?
ほぼどんな企業でも「入社したら取らされる資格」があります。たとえば、不動産業界における宅建士資格や、金融業界における簿記検定などが挙げられます。
資格試験というのはそもそも、特定の業界や職種において必要となる知識やスキルを測り、認定するもの。ということは、資格の勉強というのはイコール、その資格に関わる業界に対する業界研究そのものです。
逆に言うと、ある業界について業界研究をしたければ、その業界・企業で求められる資格を調べて、その勉強をしてみるのが最も手っ取り早いです。行きたい業界や企業がすでに決まっているなら、そこで働いている先輩や知人がいたら「入ったら取らされる資格や、取ったら給料が上がる資格ってありますか?」と聞いてみるとよいでしょう。
そもそも実際のところ、普通の就活生がやれるレベルの業界研究(書籍やネットでの情報収集など)では、表面的な業界事情しかわかりません。入社後の社会人が実際に挑む資格についてリサーチするからこそ、確度の高い業界事情を知ることができます。「○○業界はこういうイメージだったけど、実際はこんななのか…」というリアルな部分もいろいろ見えてきます。
たとえば貿易業界の資格としては「貿易実務検定」がありますが、この検定の勉強をしてみると、「貿易って華やかなイメージだったけど、書類のやりとりとか地味な作業も多いんだな」「英会話には自信があったけど、英語の貿易書類が読めたりもできないとダメだな」といったことがわかります。
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