就活に資格を役立たせたい人に教えたいコツ 資格と人事のプロフェッショナルが徹底解説
ちなみに、志望企業における「入社後に取らされる資格」は、企業説明会等の場で人事担当者に直接質問しても、あまり意味がありません。人事は「学生を変に誘導してしまう・敬遠されてしまう」ことは言わないので、質問しても無難な建前上の回答しか返ってこないはずです。新卒採用は多分に「本音と建前」の世界であることをくれぐれも認識しておかねばなりません。
資格の勉強によって業界のディープな部分にまでふれてみることで、同時に「その業界が自分に合っているか・合わないか」も見えてきます。そこから自分の特質や志向について新たに見つめ直すヒントが見つかります。
自己分析というのはそもそも、「自分はどういう人間なのか?」を自分の頭の中で考えるだけではなかなか見えてこないもの。
性格診断テストでは「自分は△△△な人間である」といった設問に対して○や×で答えていきますが、「投げかけられたものに対する反応」によって、自分がどんな人間なのかをさまざまな角度から浮き彫りにしていくわけです。
自分がこれまであまりふれてこなかったもの、あまり意識してこなかったことにあえてふれてみることで、自分自身のことをあらためて意識し、理解できます。
「自分はどの業界に向いているのか」「この仕事は自分に合っているのか」ということは、業界の外から何となく見ているだけでは漠然としかわかりません。そこで、資格を通じたディープな業界研究が、結果的に自己分析にも役立つし、ひいては入社後のミスマッチや早期退職を防ぐことにもつながります。業界研究と自己分析は表裏一体なのです。
履歴書に資格を書いて自己アピールに使うというのは、いちばんわかりやすい「資格の使い方」です。しかし、持っている資格をただ書くだけでなく、戦略的に「プロフィールの見せ方」を考えることで、自己アピールにもっと優位性を持たせることができます。
ポイントは、自己PRや志望動機に説得力や独自性を持たせることです。資格の利点は「自分の得意分野・スキルのレベル感を客観的な実績として示せる」ことにあります。
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