「LINE Pay」と「Kyash」おトクなのはどっちか 「裏ワザ」で利用額の3%以上の還元も?

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Kyashリアルカードのうれしいところは、チャージの方法にクレジットカード(VISAかMastercard)を選べることです。カードを何枚も保有すると、引き落とされるタイミングが複数になるため、管理がしづらくなります。そのため、カードの枚数は絞り込むのが良いとされます。

しかし、たとえばKyashに、王道クレジットカードを使って自動的にチャージ(チャージ額は通常クレカ一括払いと同様の扱いで金利や手数料はかかりません)される設定をしておきます。そのうえで、店頭の操作としてはKyashリアルカードを使うだけであれば 、引き落としそのものは王道クレジットカードの月1回にまとめることができます。王道クレカをそのまま使うのではなく、Kyash実物カードを経由させているだけという感覚の使い方になります。

この仕組みであれば、ポイントも集約できます。Kyashリアルカードで決済した分の還元は残高としてキャッシュバックされるため、それはそれで貯めると良いでしょう。日々の生活で特に判断をしなくても、月12万円までは、いつでも還元率3%以上を獲得することができそうです。

「○○の日はこのカードを使う」、という運用は避ける

ちなみに、わが家が主に使っているスーパーマーケットはイオンのため、イオンでの買い物については、イオンカードセレクトにオートチャージしたWAONを使っています。

通常時のイオンカードセレクトはWAONのチャージで0.5%、WAONの利用で0.5%、合計1%の還元を受けることができます。還元率から考えると、ここでもKyashリアルカードを使うのが正しいようにも見えますが、特定の日(たとえば毎月20日と30日)にWAONを使うと「5%」など比較的高い割引を受けることができるため、WAONに統一しています。さらにイオンの個別株を持っていると、半年に一度買い物額の3%以上のキャッシュバックを受けられるのですが、この対象がWAON等で支払った額のみというのも大きな理由です。

意外に思われるかもしれませんが、実は私は「割引のある日」や「ポイントアップデー」などはあまり気にしていません。「○○の日だからこのカードを使う」、といったルールが細かくなると続けにくくなりますし、実際には割引が大きな日に無駄なものを余分に買いだめしてしまうことも避けたいからです。

最終的に私がパターン化した「支払いルール」は次のとおりです。

・固定費は楽天カード(王道クレジットカード)
・イオンでの買い物はWAON
・イオン以外の変動費はKyashリアルカード(チャージは楽天カード)
※モバイルSuicaも1万円単位でKyashリアルカードでチャージ
※月に12万円を超えたり高額決済をする場合は楽天カード
・ローソンとアクアシティお台場ではLINE Pay QRコード決済を使うかも(※LINE Pay QRコード決済対応している店舗のうち、比較的よく使うお店)
『ほったらかしでもなぜか貯まる!』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

実際には、夫婦で使う固定費か、私自身が使うお金の固定費かでもう少しカードが分岐するのですが、少し話が細かくなってしまうので、今回はお話をここまでにとどめようと思います。

もし、こうしたルールがすでに面倒に感じる人は、無理をせず、王道カードに集約させて利用するのでも良いでしょう。

私の場合は「このお店ではこのカード」くらいまでであれば、「マイルール」を無理なく続けられそうです。Kyashのリアルカードが、結局、楽天カードの引き落としにまとめられる点も大きいです。

自分がよく支払いをしているシーンを振り返り、どのくらいのルールまでであれば苦痛を感じないかを検討してパターン化する。そうすれば、「自動で還元を享受する快適な仕組み」をつくることができそうです。

風呂内 亜矢 ファイナンシャルプランナー

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ふろうち あや / Aya Furouchi

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)CFP®認定者、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー。大手電機メーカー系Slerに勤めていた26歳のとき、貯金80万円で自宅用としてマンションを衝動買い。それをきっかけにおカネの勉強を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有。2013年、FPとして独立。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信。著書に『その節約はキケンです—お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか—』(祥伝社)、『デキる女は「抜け目」ない』(あさ出版)、『ほったらかしでもなぜか貯まる!』(主婦の友社)などがある。筆者サイト

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