1日1万歩も!パ・リーグ「歩数計アプリ」の効果 ダウンロード数がファンを中心に5万件突破

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確かに、生活のあらゆる場面で自動化が進み、インターネットの発達によって、出向くことなく机の上で完結する業務は格段に増えた。

パ・リーグウォークを学術・検証面でサポートしている、運動疫学・行動科学の専門家である鎌田真光東京大学大学院医学系研究科助教は、「小さな変化の積み重ねが歩数の減少という形で表れているのかもしれない」と見る。

ユーザーの中心は難攻不落の就労世代

健康日本21は運動習慣者(週2回以上、1回30分以上、1年以上運動をしている人)の割合の目標値も盛り込んでいる。いずれの年代も運動習慣者の割合を10%近く引き上げるというのが、その中身だ。

この運動習慣者の割合にも国民健康・栄養調査の統計があり、1997年、2013年、2016年の数値を年代別に集計してみたところ、1997年比で、70歳以上では男女ともに13ポイント前後の高い伸びを示す一方で、50歳代までの就労世代は男女とも全世代で低下。

70歳以上では男性は5割、女性も4割弱が運動習慣があるのに、30歳代の男性では2割を切っている。

20~30歳代の女性では1割を切っている。とりわけ20~40歳代の女性の低下が著しい。

「自治体が健康作り教室やウォーキングイベントを開催しても、集まるのはもともと健康意識が高い人や、時間とお金に余裕がある高齢者ばかり。特に女性の姿が目立つ」(前出の鎌田助教)という現象を裏付けるような結果になっている。

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