日本人は、なぜ「チョコミン党」になったのか

平成最後の夏に起きた「嗜好の変化」

今年の夏は、チョコミント商品の当たり年だった(撮影:今井康一)

「危険」というほどの猛暑に日本全国が襲われた今年の夏。スーパーやコンビニで目立ったのは、ミントグリーンがさわやかな「チョコミント」系のアイスやスイーツだった。すでに終売している商品も多いが、セブン-イレブン・ジャパンは8月14日から「チョコミントスイーツフェア」を開始。28日にはコールド・ストーン・クリーマリー・ジャパンと共同開発したチョコミント味アイスバーを投入する予定と、しばらくチョコミント旋風は衰えそうにない。

しかし、チョコミントといえば、かつては「歯磨き粉の味」といわれ、圧倒的な人気を博す存在ではなかったはず。それが今やSNS上では「チョコミン党」なる言葉も生まれ、チョコミント好きが商品情報に狂喜乱舞している。日本人はいつの間に、こんなにチョコミントを愛するようになったのだろうか。

日本人の嗜好の転換点?

早速、5月に期間限定で「ガリガリ君リッチ チョコミント」を出した赤城乳業に聞いてみた。ちなみに、同商品は予想より早いペースで7月に在庫が終了している。同社は1999年からマルチパック(330円)、2015年3月からカップ(130円)、2016年3月からスティックタイプ(70円)のチョコミント味の商品を出している。こうした商品の昨年7月からの1年間の売り上げは、前年同期比で1.3倍に増えたという。

ガリガリ君リッチチョコミント味は、想定以上に早い7月末には終了した(写真:赤城乳業)

マーケティング部の岡本秀幸氏によると、「ブームになったのは、2016年ごろから。2017年8月にTBSの『マツコの知らない世界』でチョコミント特集をしてから、さらに人気が高まりました」。ブームが広がったのは、「お菓子や飲料などチョコミント味の商品のバリエーションが増え、買いやすくなったからでは」と話す。

実際、近年はアイスにとどまらず、チョコレートやクッキー、シュークリームなどチョコミント商品は多様化している。加えて、ミントグリーンやブルーにチョコチップというポップな見た目も「インスタ映え」することから、SNSが人気をさらに押し上げたといえるだろう。

が、筆者にはこのブームが単なる一時的なものにとどまらないように思える。むしろ、日本人の嗜好の変化を表す象徴的なフレーバーとして、チョコミントが人気になっているのではないだろうか。

次ページ思えば昭和の終わりのティラミスブームに似ている
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