投資信託で損する人がしがちな5つの勘違い

ETFをただ買っていれば儲かるとは限らない

また、「時間分散」も真の分散効果を得られる方法のひとつです。

たとえば毎月一定額の積み立て投資で、買えるだけの数量(口数)の投資信託を買う場合、相場の下落時にはたくさんの口数が買えるため、長く積み立て投資をしていくことで価格変動のリスクを軽減することができます。

毎月分配型の投資効率の悪さ

2. 分配金が売りの投資信託はやめたほうがいい

投資信託で得られるリターンのひとつ「普通分配金」は、投資信託の運用で得られた利益の一部を投資家に還元するものです。一方で「特別分配金」は運用元本を切り崩して支払われるため、払い出された際には、必ずその金額分だけ基準価額は下がります。つまり基準価額の差額である「値上がり益」だけを追求する場合、特別分配金の多い投資信託は分配のたびに基準価額の低下が避けて通れないため、投資効率が落ちる可能性が考えられます。

とくに毎月分配型の投資信託は、元金によって生じた利子をさらに次の元金に組み入れて資産を増やす「複利効果」が狙いにくい性格があります。運用期間が長期になればなるほど、毎月分配型以外の投資信託とは、資産形成において差が広がるおそれがあります。

また、運用益だけではまかないきれない分配金を、投資家が預けた元本を切り崩して支払い続けている、毎月分配型の投資信託もあります。つまり年数を重ねるごとに、投資信託の運用会社に預けた元本そのものが、目減りしてしまうこともあるのです。

金融庁「平成27事務年度 金融レポート」の中で、販売会社に行ったアンケート調査によると「顧客の運用方針にかかわらず、販売会社は、主として収益分配頻度の高い商品を提案している」との結果が明らかになりました。この現状を受けて同レポートの中でも「一般に、利益を分配せずに再投資する方が投資効率は高くなるとされている」と、毎月分配型の投資効率の悪さを指摘しています。

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