「事故物件」借りたらマジで壮絶にヤバかった

「事故物件住みます芸人」の物件選びに同行

「ちょうど今ある珍しい告知あり物件だと、『地盤沈下』の物件がありますね。家賃は下がってますけど、その代わり最長5年までしか住めない。ドアの開きが良くないなど、悪い点がありますね。ずっと傾いた家に住んでいると体調を壊すこともありますし、最悪の場合、倒壊の恐れもあります」。それは人が亡くなった事故物件より、よっぽど実害があるような気がした。

「検索した結果『告知あり物件』で家賃が7万円までで募集している物件は、東京都内で44軒ありました」

都内で44軒は正直少ないように感じた。

後から聞いた話だが、事故物件で値段が安くなった物件には、生活保護で生活する人が入居する場合があるという。

たとえば野宿生活者(通称ホームレス)が入居する場合、半強制的に物件が選ばれるため、そこが事故物件であることなど関係なく安い物件から選ばれることが多いらしい。

高い物件ほど凄惨な事件が起きやすい理由

もし値段の制限をつけなければ、もっと見つかったのだろうか?

「高い物件でも『告知あり物件』はありますよ。私見ですけど、凄惨な事件は高い物件で起きている印象があります。殺される人って人に殺されるくらい恨まれてるわけじゃないですか? そういう人ってお金稼いでいるんですよね。だから高い物件に住んでいる可能性が多い」

納得できるような、できないような話である。ただし、実例もあるという。

「東京でも有数なセレブな街で、駅前の15階建てのマンションの最上階1LDKの部屋の家賃が、月額18万円から13万円に値下げになっていたんですよ。5万円の値下げはすごいですから話を聞いたら前の住人、部屋の中でバラバラにされていたらしいですよ。相当恨まれてたんでしょうね」

その部屋はさすがになかなか借り手がつかなかったという。

また確かに事故物件であると告知はしているのだが、あまり安くなっていない物件も多かった。

「死体の発見までにどれくらいかかったかによりますけど、普通は5000円から1万円くらいの値引きですね。他殺や陰惨な事件だと2万円ほど安くなる場合があります。

通常は人が亡くなった部屋のみが安くなりますが、大きい事件だと建物全体の値段が安くなりますね。たとえばビルの地下のスナックで火事が出て、そのときスナックにいた人のほとんどが亡くなる大惨事があったんですが、その場合はビル全体が事故物件扱いになりましたね」

またどれだけ悲惨な事件、事故があったとしても、家が取り壊されて、いちから家が建てられた場合はチャラになる場合が多いという。

結局「5年前の大晦日に、住人が窓から飛び降りて自殺した部屋」などをいくつか紹介してもらったが、場所、価格で折り合いのつく部屋は見つからなかった。

いろいろあって、その不動産仲介業者ではない不動産屋の紹介で、オススメの事故物件を見せてもらうことになった。

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