暑さに負けて出費する「猛暑貧乏」を防ぐコツ ついカフェで涼む、つい外食に頼る…

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お得に水分補給するコツもチェックしておきたい。

筆者の場合は、まずマクドナルドを探すことが多い。なぜならdポイントが使えるからだ。ドコモユーザーであるため、毎月の利用料金に応じ1%(ゴールドステージの場合は10%)が貯まっている。このポイントを使ってドリンクを注文すればいい。マックでは同様に楽天ポイントも使える。楽天のポイントを使ってお茶が飲めるのは、マックだけでなくプロントやミスタードーナツも同様だ。

ドトールコーヒーやエクセルシオールカフェ、ロッテリアならTポイントが、ケンタッキーフライドチキンならPontaが、ドリンク代として使える。これらの共通ポイントは、すべてスマホアプリがあるので、財布にプラスチックカードを入れておく必要はない。しかもアプリ上では、ポイントの残高が今いくらかが表示されるので、お茶が飲める程度のポイントがあるかどうかは一目瞭然。手持ちの共通ポイントが使えるカフェやファストフードがどこなのかをおさらいしておくと、うっかり支出を減らすことに大いに役立つだろう(未対応の店舗もあるので注意を)。

イートインスペースという選択肢

近年、弁当派が復権している気がする。弁当男子という言葉もできたくらいなので、弁当を会社に持参する男性も少なからずいるだろう。しかし、この暑さでの弁当は、食中毒なども不安だ。

そんな中、弁当は買うこととし、商業ビルやデパートのフードコートやイートインスペースを利用するという手もある。丸の内界隈では販売されている弁当や軽食を買ってきて、その場で食べられるスペースを確保しているビルは多い。丸ビルやKITTEなどが代表的だ。

暑い夏は家で調理したくないという声も多いので、デパートやスーパーでもそれに対応した動きが進んでいる。東京都内では、大井町のイトーヨーカドーが2月にフードコートを大規模リニューアルし、142席もの「オオイチマチ ダイナー」として生まれ変わった。すぐ横の惣菜売り場で売っているパンや弁当を買って、その場で食べることができる。さらに無料Wi-Fiの7SPOTが利用できるうえ、100円コーヒーのセブンカフェまであるので、至れり尽くせりだ。

大阪梅田のファッションビルLUCUA osakaも4月に「LUCUA FOOD HALL」(ルクアフードホール)をオープン、購入した商品がその場で食べられる飲食スペースを設置した。働く女性や単身者・高齢者の増加とともに、こうしたスタイルはさらに増えていくと考えられる。ビジネスでよく行くエリアにデパートやスーパーがあるようなら、イートインスペースを設置していないかチェックしてみよう。

この暑さはいつまで続くのか。やっと涼しくなったころには、懐も同じく涼しくなっていた――などということがないように、どうかご用心を。

松崎 のり子 消費経済ジャーナリスト

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まつざき のりこ / Noriko Matsuzaki

20年以上にわたり『レタスクラブ』『レタスクラブお金の本』『マネープラス』などのマネー記事を取材・編集。家電は買ったことがなく(すべて誕生日にプレゼントしてもらう)、食卓はつねに白いものメイン(モヤシ、ちくわなど)。「貯めるのが好きなわけではない、使うのが嫌いなだけ」というモットーも手伝い、5年間で1000万円の貯蓄をラクラク達成。「節約愛好家 激★やす子」のペンネームで節約アイデアも研究・紹介している。著書に『お金の常識が変わる 貯まる技術』(総合法令出版)、『「3足1000円」の靴下を買う人は一生お金が貯まらない』(講談社)、『定年後でもちゃっかり増えるお金術』(講談社)。
【消費経済リサーチルーム】

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