山根会長「辞任4分声明」の不用意すぎる中身

日本ボクシング連盟のガバナンスに疑問あり

辞任を表明し、頭を下げる日本ボクシング連盟の山根明会長=8月8日午後0時34分、大阪市(写真:共同通信)

初めてメディアの前で語った8月3日の「スッキリ」(日本テレビ系)生出演から、わずか5日。助成金の不正流用や暴力団元組長との交際などの疑惑が浮上していた日本ボクシング連盟の山根明会長が8日、大阪市内で辞任を表明しました。

山根会長は数々の疑惑を払拭できない上に、暴力団元組長との交友関係を認めたことで、スポーツ庁の鈴木大地長官から辞任を勧められるなど四面楚歌の状態にも関わらず、昨晩までは強気の姿勢を貫いていました。わずか数時間の中で、どんな心境の変化があったのでしょうか?

山根会長の辞任表明と、その約2時間後に行われた「日本ボクシングを再興する会」(告発側)の会見で、さまざまな思惑や組織にはびこる問題点が浮かび上がってきたのです。

「服装」「弁護士同席」という2つの進歩

8日12時すぎ、記者たちの前に現れた山根会長は、ネクタイを締めた黒のスーツ姿で、直立不動。柄物の半袖シャツを着てふんぞり返るように座っていた「スッキリ」出演時とは異なる姿を見せました。さらに、山根会長の隣には弁護士の姿が。丸腰の状態で臨んだ前回から、「服装」「弁護士同席」という2つの進歩が見られたのです。

山根会長が話しはじめる前に弁護士から、「記者会見ではなく、『声明を読み上げる』という形です」という断りがありました。この段階で、「今から行われるのは、質疑応答などがある記者会見ではなく、一方的に話す声明発表」であることが明らかになったのです。

以下、山根会長のコメント全文。

「おはようございます。私は12時すぎでも『おはようございます』でございます。本日をもって辞任をいたします。その理由は、日本連盟の理事会におきまして約3時間、いろいろな話し合いが出ました。最後に理事のみなさんから『会長一任』と言われたので、私自身が家に戻って、再婚している嫁に相談し、『辞任をしたい』と言ったら、『私はどういうことがあっても会長を死ぬまで面倒をみていくから、今、楽になってください』と言われたので、私は決意を致しました」

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