本質を見抜く力 環境・食料・エネルギー 養老孟司、竹村公太郎著
温暖化、食料・水不足など、私たちの命とかかわるさまざまな問題が噴出している。自然や人体のユニークな観察で知られる解剖学者の養老氏が、現場を「五感で知る」人と、解決策を考えようと行った対談。相手は治山・治水行政に携わり、文明論の著述でも知られる元役人の竹村氏だ。
「温暖化対策に金をかけても無意味」「国が小さくなるのは、いいことが多い」「医学をはじめ世の中の問題の大半には解がない」など、常識とは違う発想が示される。問題の答えを養老氏は「分からない」とするが、五感を駆使しながら物事を広くとらえる「博物学」、そして情報だけではなく「モノを基準にする発想」が、解決策を見つける考え方ではないかと提案する。
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