ゴルフ場は通常予約の場合、少なくとも3人、できれば4人集まらなければ組が成立しない。そのあたりが「ゴルフは面倒くさい」と思われる理由の1つにもなっている。筆者も経験があるが、仲間内でゴルフをやろうとしても、日にちを合わせるのに一苦労する。
ようやく決まっても、急病や仕事でドタキャン、なんていうことも多い。ドタキャンした方も残念だが、ドタキャンされたゴルフ場はもっと気の毒だ。
料金面でも、4人いればいいが、3人だと割増料金が必要なゴルフ場もある。2人プレー可能なゴルフ場もあるが、どちらかというとカップル用だろうし、割高になるケースも多い。
1人予約の料金を見ると、4人組の通常予約と1人あたりの値段は変わらないコースも多い。人数が集まらないと組が成立しないので、逆に言えば少ない人数で回ることはないから割増料金も発生しない。
ゴルファーの受け皿になる可能性も
ゴルフの敷居の高さの中に、「人数が集まらないとできない」ということをよく指摘される。若い層でも周りにゴルフをする仲間が少ない、高齢者はだんだん仲間がゴルフをやめていくため、人を集めにくくなってくる。「高齢者のゴルフの機会継続や、せっかくゴルフを始めた人をつなぎとめる受け皿になる可能性があります」と門伝氏は言う。
先述したように、ゴルフ場へ1人で行ってプレーできるのは、これまでは会員、メンバーにしか与えられていなかった。そこで会員同士が一緒に回って仲間の輪が広がっていくのがクラブライフの楽しみの1つともいわれてきた。
いわゆる名門コースは別として、今は会員でも1人でゴルフ場に行ってプレーできないというゴルフ場も増えてきているという。
PGMでは、「メンバーが1人予約を使っていることも多い。ぶらっときてあまり意に沿わない組に入れられて回るよりも、1人予約では一緒に回る人のある程度のプロフィールがわかるようになっている」(門伝氏)という。
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