アメリカ農家がやはり「トランプ支持」なワケ 大型支援策で「約束を守る男」に期待高まる
7月26日(日本時間27日)、トランプ大統領はアイオワ州で大規模な集会を行う。そのタイミングで打ち出されたのが、通商摩擦の影響で損害を受けた農家への支援策だ。最大で120億ドル(約1兆3000億円)という大型の支援策によって、やや陰りを見せていたアメリカ農家のトランプ人気が、再び高まりそうだ。
ジャーナリストが語る農家の実態
2016年秋の大統領選挙の際、アメリカの農家がトランプ氏を熱烈に支持したことはよく知られている。ただ最近ではその支持に陰りが見え始めていた。
中国から高関税を課されていた大豆などの相場が急落し、農家の懐を直撃していたからだ。日常的に農家と接するアメリカの農業ジャーナリスト10人に7月中旬、農家のトランプ支持の動向を聞くと、ほぼ全員が「大統領選挙時に比べて低下傾向にある」と答えた。
それでも、農家にとってトランプ大統領は特別な存在のようだ。ジャーナリスト10人が考える農家のトランプ支持率は、最低が43%で最高が80%。平均すると63%だった。全米のトランプ大統領の支持率が45%(7月に行われた米ウォールストリート・ジャーナル紙の世論調査)であることを考えると、依然高い支持率といえる。
いくつかの回答を紹介しよう。大手農業雑誌『プログレッシブ・ファーマー』編集長のグレッグ・ヒリヤーさん(61)は農家のトランプ支持率を「70~75%」と指摘したうえで、次のようにトランプ熱の高さを解説した。
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