フィンテックで継続的に投資利益を出す方法

初心者が知るべき「システムトレード」とは?

フィンテックを勉強すれば、ヘッジファンドにも負けないリターンが継続的にあがるようになるのだろうか(写真:ijeab/iStock)

ヘッジファンドの運用戦略は意外にシンプル

読者の皆さんは、最近、新聞や雑誌でよく「フィンテック」という言葉を見かけると思います。フィンテックとは、2010年代にアメリカで生まれた造語(Finance:ファイナンスとTechnology:技術を組み合わせた単語)です。フィンテックは、決済にも使用されるブロックチェーンなどの新しい技術や人工知能(AI)や行動経済学といった人間の思考・心理を捉えた分析も取り入れながら、今後さまざまな分野において既存の金融サービスを大きく変えていくことになるでしょう。

すでに投資の分野においてフィンテックは、投資信託、コンピュータを駆使したファンド、AIを用いた分散投資などに用いられています。これらの投資商品は知的な言葉で私たちの投資欲を刺激しますが、その中身は何なのでしょうか。今回はその一端を知るためにもコンピュータを駆使して行われる投資である「システマティックトレーディング」について解説します。

システマティックトレーディングは「決められたルールに基づき人間の判断を排除して機械的に売買を行う」ことを意味します。なかでも証券会社が機関投資家に提供している「VWAPトレード」などが代表例です。また個人投資家がテクニカル分析ツールの一つである移動平均線のゴールデンクロスやデッドクロスを用いて、機械的に売買を行うこともシステマティックトレーディングの範疇に入ります。いずれにしても、人間の恣意的な判断を排除して執行するためにはコンピュータの力を借りることが必須です。

ヘッジファンドの世界において、コンピュータを駆使した海外ファンドは一般に「システマティック・トレーディングファンド」と呼ばれます。これらファンドはブラックボックスと呼ばれる巨大なコンピュータがあたかも意思をもって市場で売買を繰り返し、巨万の富を得ているようなイメージがあるかもしれません。しかしながらファンドの運用戦略やコンセプトは誰にでも理解できるようなシンプルなものなのです。

次ページ「ロケット技術者」が切り開いたフィンテック
マーケットの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • コロナショックの大波紋
  • コロナ戦争を読み解く
  • 晩婚さんいらっしゃい!
  • 西村直人の乗り物見聞録
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
大学 シン・序列<br>コロナ後に変わる名門校の条件

コロナショックを受けて、大学をめぐる環境は急変。授業のオンライン化、学生の経済的困窮など、解決するべき課題は山積しています。大学はどのように変わるのか。50ページにわたる特集で最高学府の近未来を探りました。