日本はマシ?世界の政治家の汚職はヤバい

腐敗を暴かなければ民主主義は死ぬ

政府ファンドから5000億円相当を横領した罪に問われているマレーシアのナジブ前首相(写真:ロイター)

大衆迎合の政治家が各国で大躍進している。だが、民主主義は死んだと決め付けるのはまだ早い。マレーシアのナジブ前首相が汚職で逮捕されたのは、まだ民主主義が生きている証拠だ。

独裁者のように振る舞うデマゴーグ(扇動家)たちは権力欲や金銭欲に突き動かされ、仲間内で私腹を肥やしている。歪んだ世の中を正すには、反動政治家たちが深く不正に手を染めている実態を暴露しなければならない。

トルコでは資金洗浄で4人の官僚が辞職

たとえばハンガリーでは、オルバン首相の友人や家族が政府融資や公共事業を通じて財を成している。オルバン氏の地元、フェルチュートの町には総人口の2倍を超す4000人収容の豪奢なサッカースタジアムが建設され、“お友達”の一人が巨万の富を手にした。各国の腐敗を監視する国際非政府組織、トランスペアレンシー・インターナショナルによると、汚職は「今や(同国の)システムの一部にすらなっている」という。

トルコでは与党・公正発展党の幹部を含むエルドアン大統領の側近がマネーロンダリングに関与し、閣僚4人が辞任。不正に得た資金を処分するようエルドアン氏が息子に指示しているように聞こえる音声も暴露されたが、同氏は容疑を「でっち上げ」と一蹴。結果的に検察は事件化を見送った。

マレーシアではナジブ氏とその仲間が、政府系ファンド「1MDB」から45億ドル(約5000億円)超を横領した罪に問われている。米司法省によると、横領したカネは米ニューヨークやロサンゼルスの高級不動産、モネやゴッホの絵画、ジェット機、ヨットなどを購入するのに使われたという。

そして米国では、トランプ大統領とその一族に対して利益相反の疑いが渦巻いている。

次ページ政治腐敗への怒りがポピュリズムに火をつけた
政治・経済の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 最新の週刊東洋経済
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 北朝鮮ニュース
  • 育休世代 vs.専業主婦前提社会
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
史上最大の上場に賭ける<br>ソフトバンクの思惑

12月19日、ソフトバンクが上場する。過去最大規模の超大型上場だが、祭りの後は楽観できない。親子上場による利益相反、高い配当性向、キャッシュの流出など懸念材料は多数。同社の大胆な戦略の前提である安定した収益成長が崩れる日、事態は……。