4代目ジムニーの乗り味は3代目と何が違うか 20年ぶり改良の裏にある性能向上と安全対応

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オプションのフロントグリルを装着したモデル。横イチのSUZUKIロゴが目立つ(筆者撮影)

スズキが20年ぶりにフルモデルチェンジ(全面改良)した軽4輪駆動(4WD)車の新型「ジムニー」。7月5日に開かれた記者発表の翌々日、関東圏内のスズキディーラーで、4代目に当たる新型ジムニーを舗装路面の一般公道で試乗した。

試乗車は、最上級グレード「XC」の4速オートマチックトランスミッション(4AT)車で、外装色はジャングルグリーン。ごく短時間の走行だったが、発表会で各部署のエンジニアから直接聞いた、新規採用や大幅改良した各種の技術をハッキリ体感できた。

先代と比べて圧倒的に静かになった!

走り出してすぐ感じたのは、先代の3代目ジムニーと比べて圧倒的に静かになったこと。エンジン音、トランスミッションからの振動、タイヤからのロードノイズ、そしてボディ自体の振動音などの影響が大幅に軽減され、「これなら、高速走行も快適だ!」と直感した。

4ATの基本メカニズムは3代目ジムニーを継承しており、各段のギア比も3代目ジムニーと同じ。そのため、高速走行した際、時速100kmでのエンジン回転数は4000rpm近くに達する。これが3代目ジムニーだと高速道路の巡航時に精神的なストレスが溜まってしまう。一方、今回の試乗でローギアに入れてエンジン回転数を4000rpm近くまで上げてみたが、車内の静粛性は3代目ジムニーと比べるべくもないほど良かった。

また、AT車特有の伝達効率の悪さを解消する「ロックアップ機構」によって、アクセルをグイッと踏み込んだ際の出足がすこぶる良くなっていた。

次にハンドリング。3代目ジムニーは、もっさりと動く感じがあった。対して4代目ジムニーは3代目ジムニーとステアリングギア比を同じにしながらも、クルマの動きにキレがある。決してクイックな動きではないが、運転者の意思とクルマの動きがほどよく同期しているのがわかる。

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