7月5日、東京・渋谷のベルサール渋谷ファースト(東京都渋谷区)で、スズキが軽四輪(4WD)駆動車の新型「ジムニー」と、小型4WD車である新型「ジムニーシエラ」の記者発表会を開いた。
ジムニーはスズキが売っているSUV(スポーツ多目的車)タイプの4輪駆動(4WD)車で、新型は4代目に当たる。1970年に初代(型式LJ10)、1981年に2代目(SJ30)、1998年に3代目(JB23)と、世代交代までのインターバルがとても長いが、3代目から今回の4代目登場まで、なんと20年もの年月を要した。
先行予約は相当数入っているようだ
6月18日にスズキが解説した先行情報サイトを見て、新型ジムニーを先行予約した人は少なくないだろう。実は筆者もその1人だ。スズキは新車の先行予約台数を公開しないのが慣習だが、7月5日に開かれた記者会見後の取材時間中、鈴木俊宏社長と立ち話した際に、筆者はすでに相当数の注文が入っているという感触を得た。追ってスズキが明らかにするだろう。
20年という長いサイクルを経てのフルモデルチェンジは、長年のジムニーファンのみならず、実車を見ない段階でも魅力的なデザインに惚れ込み、またスズキのモノづくり精神を信じたジムニー初心者も数多いのだと思う。
自動車メディアが事前にエンジンやサスペンション構造などを予測したが、それらいくつかの予想が外れた。そうした点などを含めて、新型ジムニーのメカニズムや走りなどに関して5つの疑問が率直に湧いたので、それぞれ各部門の担当エンジニアに質問してみた。
本連載「新型ジムニー買っちゃった」の第1弾記事「スズキ『4代目ジムニー』何がどう変わるのか」(2018年6月18日配信)でご紹介した通り、新型ジムニーに対する期待の一つは、オンロードでの走行性能の向上だと思う。筆者は本連載のスタートに先駆けて、3代目ジムニーにじっくり乗ってみたが、オンロードでの走りの物足りなさを感じていた。
実際にどのような進化を遂げたのか? 車体とサスペンションの設計担当者に聞いた。
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