4代目ジムニーの乗り味は3代目と何が違うか 20年ぶり改良の裏にある性能向上と安全対応

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新車発表会では、軽SUVの「ジムニー」と並ぶ小型SUV「ジムニーシエラ」も存在感を放っていた(筆者撮影)

その後、新型ジムニーと新型ジムニーシエラのチーフエンジニア、米澤宏之氏にも同様の質問をした。すると「やはり、歩行者保護への対応が大きい。そこにWLTCへの対応なども加わった」と本音を漏らした。

ここでいう歩行者保護とは、安全性能評価のアセスメントであるNCAP (ニュー・カー・アセスメント・プログラム)を指す。日本と欧州のNCAPで近年、歩行者保護に関する試験項目が加わった。また、日本では高齢者のみならず、アクセルとブレーキの踏み間違いによる事故、または事故につながりかねない事例なども数多く報告されており、スズキの軽自動車各モデルが搭載するデュアルセンサーブレーキサポートをジムニーでも採用することは必須となった。

また、燃費の計測方法モードについても、これまでは日本独自のJC08(ジェーシーゼロハチ)だっただが、2017年から世界基準のWLTC(ワールドワイド・ハーモナイズド・ライトデューティ・テスト・サイクル)が採用となった。

少しレトロっぽいデザインイメージ

さらに、筆者個人の意見を述べれば、日本を含めて世界的にメルセデスGクラスやジープラングラーなど、本格的クロスカントリー車の人気が上昇している点も新型ジムニーの投入を後押ししたと思う。デザインについて、一部メディアでは「ミニGクラス」とも称される、新型ジムニーのスクエアなボディスタイル。少しレトロっぽいデザインイメージとして初代ジムニーへの原点回帰することが、現在のトレンドとマッチするのだ。

ところで、今回のジムニーと同時に発表された小型SUVの「ジムニーシエラ」について、発表会に参加した自動車メディア関係者が高い評価をしていた。

ジムニーシエラは軽自動車規格のない海外市場向けの商品だ。日本市場以外は日本でいうところのジムシーシエラを販売している。

新型ジムシーシエラの日本国内向け計画生産台数は年間でたった1200台(月間100台)。ジムニーが年間1万5000台(月間1250台)で「少ない」という指摘があるが、それと比べてもケタ違いの少量生産車だ。そのため、仮に日本で人気爆発となると、オーダーしても数年待ちという事態になりかねない。日本国内でジムニーだけでなく、ジムニーシエラがどれだけ売れるかも興味深い。

まだまだ語り尽くせない新型ジムニーの実態や裏話。今後もさまざまな切り口で新型ジムニーの魅力をお届けしていきたい。

桃田 健史 ジャーナリスト

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ももた けんじ / Kenji Momota

桐蔭学園中学校・高等学校、東海大学工学部動力機械工学科卒業。
専門は世界自動車産業。その周辺分野として、エネルギー、IT、高齢化問題等をカバー。日米を拠点に各国で取材活動を続ける。一般誌、技術専門誌、各種自動車関連媒体等への執筆。インディカー、NASCAR等、レーシングドライバーとしての経歴を活かし、テレビのレース番組の解説担当。海外モーターショーなどテレビ解説。近年の取材対象は、先進国から新興国へのパラファイムシフト、EV等の車両電動化、そして情報通信のテレマティクス。

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