女性が「35歳からの自分」を受け入れるヒント

大草直子さんが語る「選択と決断」

毎日、どんな洋服を着るかを選択して、組み合わせを決断しているときには、密に自分と向き合っているとも言えますよね。その選択して決断する力が、仕事ともリンクするというのが私の持論です。

相手に自分をどう見せるのか、初対面でどんな印象を与えるかが決まるので、ファッションというのは、仕事でもプライベートでも重要な名刺のようなもの。それなのに、自分のスタイリングがあいまいだという人は、もしかしたら仕事における「選択と決断」もあいまいになっているのではないかと思うんです。

――前回、東洋経済オンラインでインタビューしている4年前には、今のようなお話はしていませんでした。

当時はまだトンネルの中にいたので、見えていなかったことがたくさんあったと思います(苦笑)。体型や年齢という外的な要因もあり、この4年間で大きく変わりました。

シンプルで誰にもできそうなコーディネートが読者の皆さまに支持されていた時期もあったのですが、ある日、鏡に映る自分を見て、まったく似合わなくなっていることに気づいたんです。

そこで、“選択と決断”をしました。好きでいてくれる人が減ったとしても、ここで変化することを決めないとその先のステージがないなと思った。そうしてきたからこそ、今も新しい挑戦に踏み出せるのだと思います。

「服育」を広めていきたい

――お子さんとの関係も、日々変化していく中で、選択と決断が求められますよね。最近、親の手を離れる日はあっという間に来てしまうのだな、と感じています。

わが家は、それぞれ5歳ずつ離れて3人の子どもがいますが、いちばん下も7歳で、いちばん大変な時期は過ぎたかなと思います。子どもたちをそれぞれ別の場所に送迎していた時期は、当時どうしていたか、どこに住んでいたか、ほとんど記憶がありません(苦笑)。

実は、3人の子どもたちにも“選択と決断”をしてもらうように心掛けてきました。朝、私がコーディネートした洋服をセットして置いておくほうが楽なのですが、その日の予定や天気、自分がどういう気持ちなのか、行く先でどう見られたいのか、自分たちで選択することは良い訓練になると思っているんです。

子どもなので、真冬にサンダルを出してくることもありますが、そういう時にはどうして履くべきではないのかを説明します。日本には四季があるよね、とか。足元はいちばん冷えがくるところだから、これを履いて行ったら、あなたは3時間後に必ず家に帰りたくなるよ、とか話をすると、理解してくれますね。

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