あのテスラ「モデルS」に乗ってみた! 米国生まれのプレミアムEV、500kmを1000円で走る

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電気自動車だけでなく、モーターとエンジンを併用するハイブリッド車(HV)や、酸素と水素の化学反応で電気を取り出す燃料電池車(FCEV)に共通するのが、この特性だ。

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中央の液晶画面がナビにもなる。試乗車は左ハンドルだったが、日本仕様は右ハンドル

ガソリンエンジン車に乗っている人なら、プリウスやアクアなどのHVと信号待ちで横に並び、信号が青に変わったのと同時にスタートダッシュで置いて行かれてしまった経験があるかもしれないが、実はハイブリッド車にはそういうカラクリがある。

ただ、モデルSのスタートダッシュは、ガソリンエンジン車やハイブリッド車、はたまた試作段階の燃料電池車など、これまでに記者が乗ったさまざまなクルマの中でも、かなり速い部類に入る。もちろん交通法規を守り、安全を確保したうえでの話だが、都内の広い道路で思い切ってアクセルを床まで踏み込んでみたところ、相当鋭い加速を見せた。カタログ値では停止状態から時速100kmまで4.4秒の好タイムを持っている。なるほど、と合点がいった。

記者はターボ(過給器)付きのエンジンを搭載する、かなり高性能な国産スポーツカーや高級車などに乗った経験があり、その中にはかつてのメーカー自主規制の280馬力級のクルマも複数ある。だが、それらと比較してもまったく遜色ない。むしろモデルSのほうがスタートダッシュは速いのではないか、と思うぐらいだった。

ブレーキの効きもすさまじい

直接的な性能ではないが、アクセルを離すとエンジンブレーキのような減速と同時に、そのエネルギーを電気に替える回生ブレーキの効きもすさまじかった。これはON/OFFの切り替えが可能なのだが、回生ブレーキをONにしていたら、そこそこのスピードが出ていても、アクセルを離すだけで、ビックリするぐらい減速する。

慣れるまでは違和感を持つ可能性はあるが、逆に言うとアクセルコントロールをうまくやれば、ブレーキをあまり踏まない、つまりブレーキパッドをそれほどすり減らさない運転ができるかもしれない。

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