速報!iPhoneがグンと便利になる新OSの全貌 開発者会議「WWDC」で明らかになったこと
ところで、アップルは2017年3月に「Workflow」というアプリを買収している。
Workflowは、アプリの特定の動作や複数のアプリを組み合わせた動作を自分で作り、簡単に呼び出すことができる仕組みを提供していた。買収後アップルはSiriと結びつけ、声でショートカットを呼び出せるようにした。
Workflowアプリ時代から、特定の作業あるいは複数のアプリを組み合わせた作業が共有されており、自分でゼロから組み立てなくても利用する事ができた。iOS 12に新たに登場するShortcutsアプリでも、ショートカットのカタログが用意されるため、すぐに利用し始めたり、自分でちょっとアレンジを加えることができる。
前述のようにアプリの特定の情報を声で呼び出すショートカットを追加できるだけでなく、Siriが特定の操作をおすすめしてくれる機能も備わる。
たとえばコーヒーショップでお気に入りのドリンクをあらかじめオーダーし、並ばず受け取れるようにしたり、その場所にいる間はおやすみモードをONにして通知を受け取らないようにすることもできる。
iPhoneを自分色に染める?
ショートカットのための声のコマンドは、同じ機能であっても、人によって異なるフレーズになるかもしれない。前述の家に帰りながら音楽を聞く場合、「自宅」と言う人もいれば、「帰宅」と言う人もいる。それは使う人次第で、必ずしも正解が用意されているわけではない。
また、どんな役割を果たしてくれるのかについても、使う人がどれだけShortcutsアプリで設定したか次第だ。つまり、同じiOS 12が入っているiPhoneで同じアプリをインストールしていても、呼びかけへの反応やそのスマートさは異なる、というわけだ。
ユーザーからすればそれだけ自由度が高まり、自分らしいiPhoneやSiriに育てることができるようになる。一方、そうした機能を使わない人も、日々の利用の中で、Siriのおすすめによってメリットを享受できるようになる。
操作手順の減少もまた、スマートフォンを利用する上での「高速化」といえるだろう。
一方、Siriはアプリの情報や機能を引き出す際、英語では「Tile says…」「Kayak says…」と、「アプリが言うには」としゃべり始める。アプリもSiriを介してユーザーと対話し始めることを意味しており、人とテクノロジーの関係性に、ユニークな変化を与えていきそうだ。
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