NANDでトップのサムスン電子が世界シェアの約3分の1を握るのに対し、2位とはいえ東芝メモリはその約半分にとどまる。サムスンは売上高25兆円、営業利益5.9兆円。半導体部門だけでも売上高15兆円、営業利益3.7兆円(2017年)を誇る。その圧倒的な資金力で投資競争をリードする。
国家を挙げて半導体産業の育成を急ぐ中国はNANDでも巨大工場を建設中。韓国や日本から半導体技術者をかき集めて追撃してくる。
「迅速な経営判断」がカギを握る
成毛社長はサムスンについて「(東芝メモリは)技術力では十分にトップレベルで、一部凌駕すると思っている。が、製造のキャパシティ、ボリューム感ではなかなか追いついていない」と分析。中国勢についても「NANDの技術開発は難しくなっている。単純にコピーすればできるレベルではなくなっている」としたうえで、「先々脅威となる可能性はあるので注視していく」と警戒感をあらわにした。
競争に勝ち残っていくには最先端の技術開発と量産投資で遅れを取るわけにはいかない。そのためのキーとなるのが「迅速な経営判断」である。
ただ、新体制でどこまで迅速な経営判断が可能かは不安が残る。投資スキームが複雑で誰が主導するのか見えにくいためだ。
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