ロボット兵器の超進化がもたらす恐怖の未来 2025年に人間の知能を超える日がやってくる
ホーキング博士が遺した警告
2025年には、完全自動運転車が幹線道路を走行し、機械学習したアルゴリズムが疫病と戦い、オンラインで購入した製品をドローンが配達しているかもしれない。機械学習、画像認識や音声認識、ニューラルネットワーク技術の急速な進歩を見ればわかるように、コンピュータの認識能力は進化を遂げている。かつてSFの主題だったAI(人工知能)が、次世代コンピューティングの最前線に立ったのだ。
AIはすばらしい利益をもたらす。とりわけ顕著なのが病気診断の分野だが、そのいっぽうで、オンラインで本を買う顧客にそれぞれが興味を持ちそうな本を提案するといった、退屈だが有益な仕事もこなす。
それにもかかわらず、理論物理学者のスティーブン・ホーキングやビル・ゲイツ、バラク・オバマ前アメリカ合衆国大統領などの思慮に富むおおぜいの著名人が警鐘を鳴らす。社会的、経済的な観点からだけでなく、AIが人類の未来に及ぼす影響を危惧しているのだ。ホーキングは、AIがその創造主である人間の知能を大きく上まわるとき、待っているのは「技術的大破局(テクノロジカル・カタストロフィ)」だと警告した。