好戦の共和国アメリカ戦争の記憶をたどる 油井大三郎著
「アメリカはなぜ好戦的なのか。デモクラシーの先駆者なのに」。この疑問に植民地時代から400年の戦争史を見直して、歴史学者が答える。
独立革命からイラク・対テロ戦争に至るまで、アメリカ社会には「正義の戦争」を主張する「好戦派」が常にいる。一方で軍事力の行使に慎重な「非戦派」の動きも活発だ。相反する考えが生まれる背景には「理想の国家を武力で作った」という誕生の経緯と、「物事は話し合いで解決できる」という理想を持つ独特の民主主義の姿がある。そして戦争ごとに正当性をめぐる議論で社会が大きく動揺する。
「日米同盟は重要」という議論が日本で根強いが、アメリカの戦争観の「特殊性」を理解せねば「危うい」と説く。
岩波新書 819円
ブックマーク
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
トピックボードAD
有料会員限定記事
ライフの人気記事