胎児の脳 老人の脳 アルベルト・オリヴェリオ他著/川本英明訳

胎児の脳 老人の脳 アルベルト・オリヴェリオ他著/川本英明訳

人間の脳はいかに生まれいかに成長・変化し、いかに老いていくのか。脳科学の専門家であるイタリア人著者が、複雑なメカニズムに満ちた「脳の一生」を詳しく解説。最新の神経科学や発達心理学の知見を豊富に盛り込む。

中でも詳述されるのが乳幼児期。たとえば日本人英語でしばしば問題になるrとlの発音の違いについて、脳波記録装置によって1歳ごろで非識別が明確にわかるという。生後6カ月目の乳児では、日本人社会にいても両音の認知の差が脳波グラフに記録されるが、1歳になると言語的に音声的な識別の必要がなくなるため認知しなくなる。

さらに老年期における脳の衰えにもかなりの紙幅を割く。ただ、なぜ老人に脳の退行現象が現れるかについては、決定的な定説がないようだ。脳の老化は程度差があり、しかも個々の人生経験を反映し、それが解明をより難しくする。24の時の話題のコラム、92の用語解説も含蓄に富む。

創元社 2415円

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