偏差値35から東大へ!僕を救った「読む技術」 2浪東大生が教える「本が読めない人」の2特徴
この「読めない」ということのもっとも恐ろしい点は、「なかなか自覚できない」ことです。
どんな本でも文章でも、時間をかけて読めば、人は「読めたような気分」になります。なんとなく、次に活かせる「何か」が得られた気がしてしまう。「自分は読めている」と思っている方でも、もしかしたら「読めるような気になっている」だけかもしれません。かつての僕のように。
今回は、そんな「本当は文章を正しく読めない」のに「読めた気になってしまう」人の2つの特徴をお話ししたいと思います。最近読んだ本のことを思い出しながら、自分は大丈夫か、ぜひ確認してみてください。
1.「うまく要約できない」人は読めていない
「読めたつもりなのに、ほんとは読めていない」人の1つめの特徴は、「うまくまとめられない」ことです。
ほかの人に読んだ本の内容を要約して説明したとき、「え? どういうこと? よくわからない」と言われてしまった経験はありませんか?
多くの場合、文章が読めているのか読めていないのかがスパッと分かれる点が、「短くまとめられるかどうか」です。短くまとめられないのは、文章を読めていないのと一緒です。
著者は何が言いたかったのか。その主張をどういう論拠を持って説明していたのか。文章が要約できないというのは、そういったことをうまく整理できていないということです。
たとえば、大学入試の現代文の問題では、「次の文章を〇〇字で要約しなさい」といった「文章を短くまとめさせる問題」が多く出題されています。僕も家庭教師をやっている中で、生徒によく「今読んだ文章を一言で言うと、どういう内容だった?」とイジワルな質問をします。
ここで一言で要約できたら、その子は点数が高い。逆に一言で要約できない子は点数が低い。
このように「要約できるかできないか」で、文章を読めているかどうかが露骨にわかってしまうのです。
しかし、はじめは一言で要約できなかった生徒も、何度も「一言で言うとどういうこと?」という質問をしていると、自然とできるようになってきます。「要約する」ということを意識して文章を読めるからです。
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