なぜデジタルカメラ業界は激変しているのか ニコン、キヤノンを揺るがすミラーレスの技術革新(上)
ノンレフレックスカメラは、その構造上、「素早く場面を切り取る速射性」や「ファインダーから見える撮影対象物の映像の質」などで、一眼レフカメラには及ばない。しかし、プロやハイアマチュアがこだわるような要素を求めないのであれば、ボディ、レンズともにコンパクト化、軽量化が容易なノンレフレックスカメラの価値は高い。
しかも、技術進化とノンレフレックスカメラへの投資により、速射性、ファインダー像の質も大幅に上がってきた。昨今のトレンドとして、オートフォーカスの性能と速度の向上が加わり、ノンレフレックスカメラの使い勝手が大きく上がってきている。
オリンパスの「OM-D E-M1」は、位相差検出式のオートフォーカスセンサーを撮像素子に内蔵したことで、過去のフォーサーズ用レンズを含めて全レンズの性能を引き出せるようにした。
これにより、2つに分かれていたカメラの”統合”を果たしたわけだ。位相差検出式と、ノンレフレックス方式が一般的に採用するコントラスト検出式を組み合わせれば、オートフォーカス速度と精度を両立させることもできる。
位相差検出式AFが普及
撮像素子であるCMOSセンサーに位相差検出式AFを採用したのは、ニコンが最初だが、この技術はノンレフレックス方式を採用する多くのメーカーに拡がりを見せている。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら