転職を甘く考えている人に教えたい優先順位 20代女性が漫画をきっかけに考えてみた

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隣の芝生は青く見えると言いますが、人は他者と比較したとき心が大きく揺らぐことがあります。

たとえば、わかりやすいのが年収。

ついつい自分と同じ世代の平均年収や、友人、知人の年収と比較し、不安に思ったり将来を案じることはあると思います。

次に、仕事のやりがい。

楽しそうに仕事をする人もいれば、仕事はお金を稼ぐための手段であってそこに感情はないと割り切っている人もいます。また、昔憧れた職業に就いている人を見たりすると夢が再燃して諦めきれず、再度チャレンジしたいと考える人もいるのではないでしょうか。

最後に、ワークライフバランス。

いかに給料が高くとも、残業が多いなどプライベートや体調に支障をきたす場合は、環境を変えようとする人もいるでしょう。俗にブラック企業と呼ばれる会社からの転職は、ここに該当するのではないでしょうか。また、結婚や出産にともなう生活環境の変化などもあります。現職の制度では不十分な場合、転職を考えざるを得ないときもあるでしょう。

転職を考える理由は、職場の人間関係など他にも様々かと思いますが、大体がこのような感じだと思います。そして、ところどころで目や耳にする「転職したい」という声。

「うんうんそうだよね」と頷きつつも、なぜ転職したいのか理由を聞いてみると「えっそれ本気で考えてる?大丈夫?」と思うことも多いのです。

転職希望者に知ってほしい、たった1つのコツ

知り合いの転職エージェントから「転職を望んで来たお客様全員に、必ずしも転職を勧めているわけではない」と聞いたことがあります。

『転職に向いている人 転職してはいけない人』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

なぜなら、転職すると「必ずしも全てが、現状より良くなるとは限らないから」とのことでした。

元「リクナビNEXT」編集長の黒田真行氏が書いた『転職に向いている人 転職してはいけない人』でも、同じようなことが書かれていました。

たとえば、給料は高くなるがその分拘束時間が増える。定時で帰ることはできるが希望の職種ではなくなるなど、何かを改善しようとすればどこかで妥協が必要になる部分も多いそうです。

そこで重要になってくるのは、転職を考えるなら、まずは生きる上で自分が何を大事に思うか優先順位をつけること。

えりたさんは『社会人4年目、転職考えはじめました』のあとがきで、

“働くことに対する取り組み方や捉え方は人それぞれですが、本書を通じて、働くことに限らず「自分が幸せになるために行動しよう」と思っていただけたらうれしいです。”

と書いています。

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