もうすぐ副業が当たり前の時代がやって来る 40代で始める「副業」から「複業」への勧め

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セカンドキャリアについては、45歳くらいから考える必要がある。セカンドキャリアに必要なものは、仕事の能力と、その能力を買ってくれる顧客の2つだが、何れも獲得には数年単位の時間が掛かる。「これまでの経験と知識」だけで向こう10年、20年を食って行くことが出来るビジネスパーソンは少ないはずだし、業種を変えようと思う場合にもそれなりの準備が要る。

そして、セカンドキャリアへの移行をスムーズに且つ小さなリスクで行う上で有望な方法の一つが「副業」だ。

副業の形で将来のビジネスの基になるものを立ち上げておいて、徐々に本業から仕事のウェイトを移すようなアプローチが、多くのビジネスパーソンにとって有望であるはずだ。現実的なスキルを身につける上でも、将来の顧客を獲得する上でも、副業は有効だ。

筆者の場合は、転職回数が多かったので、45歳よりも少し早めに仕事の複線化を考えた。42歳の時に、本業の報酬を下げつつ、副業を自由にしてもらえる会社に転職し、友人の会社でも働いたり、原稿書きやテレビ出演をしたり、といった試行錯誤をするうちに、「経済評論家」と括ることができるような仕事の分野が数年で形になった。筆者は現在もサラリーマンであるが、経済評論家の仕事に使う時間が増えており、現在は、どちらが本業とも言えない、「複業」の状態にある。

筆者のような凡庸なサラリーマンにとって、会社からすっかり離れて、いきなり独立したり、会社を興したりという賭けに出ることのリスクはいささか大きかった(「山崎さん、勇気がなかったのですね」と言って頂いても結構です)。

今後、副業への規制が緩和されるのであれば、読者も是非、まずは「副業」を持って稼いでみることと、次には「複業」と呼べるような、それなりに「太い仕事」を持つことを試みるといいのではないだろうか。

普通の勤労者の場合、経済的に豊かに暮らせるか否かにあって最も影響が大きな要素は、資産運用の巧拙といったことよりも、自分自身の働き方をどうするかだろう。多くの読者に、「副業」を、そして「複業」への移行をお勧めする次第だ。

次ページここからは競馬コーナー。週末は牝馬G1で勝負だ!
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