49歳「アラフィフ残業貴族」を襲った年収減

年収1000万円超の「中身」が問われている

「アラフィフでも、伝統的な名門企業だから」との甘えがあったのかもしれない。年収激変をどう乗り切ればいいのか(写真:kou/PIXTA)

今回、私たちファイナンシャル・プランナーの事務所に「おカネの相談」に来たのは、49歳の会社員B男さんです。大手の歴史あるIT企業に勤め、専業主婦の奥様と高校生の娘さんとの3人家族です。理想的な家族に見えましたが、「年収1000万円超なのに、家計はかなり苦しい状況」だというのです。奥様も一緒に来たので早速、2人にお話を聞いてみることにしました。

「理想の家族」の何が問題だったのか?

B男さんの年収は1000万円超。奥様はつつましやかで、良妻賢母を絵に描いたようなタイプです。お聞きすると娘さんも名門高校に通い、まさに理想の家族です。しかし、質問を一つひとつしていくと、家計の問題点が浮き彫りになってきました。

まずは「お住まい」からです。有名芸能人が多く住んでいる人気エリアに一戸建てを所有。しかし、ちょうど不動産価格が高騰していた時期に購入したこともあり、購入当時の家の価格は約8000万円でした。毎月の住宅ローンの返済金額は20万円超。子供の教育費と合わせると、いくら年収1000万円以上を稼いでいるといっても、それほど家計に余裕があるとはいえません。

しかし、お話を聞いていると、数年前までは相談などする必要がなく、もっと余裕があったというのです。家族でときどき海外旅行に行ったりもしていました。今は危機感を感じている専業主婦の奥様も、働く必要性があるかどうかなど、あまり感じなかったとのことです。

その理由は、何だったのでしょうか。やはり収入面にありました。年齢も49歳ですし、「管理職のポストから外され、手当てが減ったことなのかな」とも思いましたが、違いました。収入減の要因は別のところにあったのです。

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