「死んでいる会社」の根本的欠陥は、この3つだ 御社は「生きている」「死んでいる」どちら?

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まず、「死んでいる会社」に決定的に足りないのは「熱」である。「熱」とは、ほとばしる情熱、ケタ違いの熱気、並外れた熱意のことである。「熱」などというと「また根性論か……」と眉をひそめる人もいるかもしれない。しかし、熱を帯びなければ、挑戦などできはしない。

「生きている会社」の価値は「熱量」の大きさで決まる

【1】会社全体に「情熱」が足りない

何かを創造しようと思えば、挑戦しなくてはならない。挑戦するためには、勇気が必要である。勇気を奮うためには「熱」が不可欠である。

「熱」がなければ、困難は乗り越えられないし、困難を乗り越えなければ、創造は実現できない。つまり、会社全体が「熱」を帯び、高い「体温」を保っていなければ、創造はできないのである。

経営トップに「熱」を感じない

しかし、「死んでいる会社」に限って、この「熱が消失している」ケースが多い。経営トップも目の前の数字ばかりを気にしている。

どんなに立派なビジョンを掲げようが、どんなに精緻な経営計画を策定しようが、どんなに組織や制度をいじろうが、経営トップが「熱」を失ったままでは、結果を出すことなど不可能である。

「熱」を会社内に広げる「宣教師」がいない

一方、「生きている会社」ほど、経営トップが「熱の固まり」になっている。そして、会社全体が「熱」を帯び、高い「体温」を保っている。

「生きている会社」になろうと思えば、「火だるま」のような経営者がいることは不可欠だが、経営者ひとりだけが「熱源」でありつづけるのは困難である。「熱」を生み出す分身、すなわち理念の「宣教師」を育てる必要がある

しかし、「死んでいる会社」ほど、トップに「熱」が足りず、さらにそれを伝える「宣教師」もいないのである。

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