「死んでいる会社」の根本的欠陥は、この3つだ 御社は「生きている」「死んでいる」どちら?

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「死んでいる会社」に足りない2つ目は、「理」である。「生きている会社」ほど「徹底した理詰め」ができているが、「死んでいる会社」は「目先の小さな合理性」しか見ていないことが多い。

「戦略」+「実行」レベルの「理」があるか?

【2】表面的な「理屈合わせ」に終始している

経済活動を営む会社は「合理的な存在」でなくてはならない。創造という目的を果たすには、時に冷徹、冷淡なほど「理詰め」でなくてはならない。

経営における「理」は、「戦略レベル」「実行レベル」の2つの側面で捉える必要がある。

「戦略レベルの理」がない

会社は「何を営むべきか」という、大きな事業の方向性を定める段階の「理詰め」が「戦略レベルの理」である。他社競合が実現できない独自性の高い「差別化」を明確にし、一般解ではなく、自社に適した最も合理的な戦略を策定することが求められる。

しかし、「死んでいる会社」では、「理詰め」が徹底されていない。表面的な理屈合わせばかりに終始し、真の合理性が担保されていない。一般的なデータや二次情報、三次情報だけに頼り、理屈だけをこねくり回そうとしている。

「実行レベルの理」がない

いくら合理的な戦略シナリオを立案しても、その実行が合理的に行われなければ成果には結び付かない。

実行するために必要な組織能力(ケイパビリティ)を構築し、合理的かつ科学的な実行を心掛けなければならない。

環境変化が目まぐるしい現代においては、「実行レベルの理」の重要性がますます高まっている。合理的に実行できる会社が勝つのである。

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