「ベビーシッターを敬遠する」日本人のナゾ 高い?育児放棄?はたしてその実態は…

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長時間労働の日本にこそ

このマンガを描くにあたり、(そういえば、私が日本のベビーシッター会社について調べたのって、うちの息子が赤ちゃんのときだから5年くらい前だなあ……)と最近のシッター事情を調べてみたところ、以前はなかった安いベビーシッター紹介会社(キッズライン)を発見してビックリ。なんと1時間1000円(+交通費など)からというのです。

社長は実業家として有名な経沢香保子さん。こういう人が本気でベビーシッター事業に取り組むなら、日本のベビーシッター文化やベビーシッター相場も変わっていくのかもしれません。

とにかく、ベビーシッターは多忙な親の代理というだけには収まらない存在。ガッツリとしたレギュラー利用じゃなくても、大変なときだけでも、もっと気軽にみんながベビーシッターを頼めるような社会になればいいなあ、それが家族にとっての幸せにもきっとつながるはず、と私は思っています。

というわけで、今回のまとめ。

育児の手が足りない
せめてたまにでも、ベビーシッターを利用してみる。

さて、みなさんの家庭では、育児の外部委託を利用したことがありますか? ある方はそのメリットやデメリットなどをコメント欄で教えていただけるとうれしいです。

次回は、家事育児の外部委託についてその3、「海外における家事育児の外部委託」がテーマです。去年からスペイン・バルセロナに住んでいるのですが、スペインでは日本よりもベビーシッターや家事手伝いの人をお願いするのが一般的な国。そんなスペインの外部委託事情と、その中で暮らして考えたことを描きたいと思っています。

ハラユキ イラストレーター、コミックエッセイスト

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はらゆき / Harayuki

雑誌、書籍、広告、Webなどの媒体で執筆しつつ、コミックエッセイの著書も出版。2017年から約2年間バルセロナに住んだことをきっかけに、海外取材もスタートさせる。著書に『女子が踊れば!』 (幻冬舎)、『王子と赤ちゃん』(講談社)、『オラ!スペイン旅ごはん』(イースト・プレス)、この連載を書籍化した『ほしいのはつかれない家族』(講談社)など。この連載のオンライン・コミュニティ「バル・ハラユキ」も主宰し「つかれない家族をつくる方法」を日々探求、発信中。ハラユキさんのHPはこちら

 

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