サプリメントだけで人間は生きていけるのか 太らない、健康維持、といいこと尽くめに見えるが…

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サプリの活用法

栄養不足を補うサプリだが、「あれもこれも」と飲んでいるうちに過剰摂取に陥り、健康を害することにもなりかねない。しかし、飲み会前にはドリンク剤を飲んで、翌朝スッキリという人もいるなど、サプリを活用している人は多い。では、日常生活でどうサプリと付き合えばよいのだろうか。

「一般的に飲酒の前にウコンを飲むと二日酔いになりにくいと言われていますが、その効能効果の科学的根拠は乏しい。肝臓が悪い人がウコンを飲むと逆に肝機能が悪化することもあります。若い世代の方は、サプリの活用よりもバランスのよい食事を取ることを考えてください。食事だけでも、体に必要な栄養素を補うことは十分可能です」(西﨑副院長)。

しかし、目に効くといわれるブルーベリーや、肌によいとされるコラーゲンなど、健康にプラスアルファになりそうなサプリは、山ほど店頭に並んでいる。グッと我慢と言いたいけれど、サプリ生活に慣れていると、飲まないとなんだか元気が出ないような……。

「健康の基本はバランスのよい食生活です。若い頃から食生活に注意することによって、中高年になっても健康の維持が可能といえます。食生活の見直しをしたうえで、サプリを活用するならば、1~2種類にとどめましょう。飲みすぎはよくない。複数を併用すると過剰摂取になりかねません。どれを活用してよいのかわからないときには、サプリメントアドバイザーの資格を持つ薬剤師や栄養士などに相談してみてください」と、西﨑副院長はアドバイスする。

安達 純子 医療ジャーナリスト

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あだち じゅんこ / Junko Adachi

東京生まれ。医療ジャーナリスト。医学ジャーナリスト協会会員。大手企業のOLから転身。フリーランスの雑誌記者としてさまざまなジャンルの取材を行う中で、病気の発生メカニズムに興味を持ち、医療関係の記事の執筆に比重を置くようになった。現在は、先進医療といった最新の医療状況をはじめ、免疫疾患や感染症などに強い関心を持つ一方で、生活習慣病といった身近な病気を対象とした記事を数多く新聞等で連載中。身体に個人差がある中で、その人にとっての健康とはなにか。病気の仕組みはどこまで解明できるのか。また、未知の病気の正体はどこにあるのかなどをテーマに現在取材を進めている。

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