珈琲カスと電池液体を混ぜて「黒胡椒」に細工 ベトナムで5人逮捕、食品安全規則違反で

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[ハノイ 24日 ロイター] - ベトナム公安省の公報紙によると、電池から抽出した二酸化マンガンで作った黒いタール状の液体でコーヒー豆のカスを染め、黒胡椒業者に販売したとして、5人が食品安全規則違反で警察に逮捕された。

警察は、ダクノン省にある主犯格の拠点から、黒い液体40リットル、液体と混ぜたコーヒー豆のカス21トン超、および使用済み電池の一部など200キロ以上を押収した。

混合胡椒を何年にもわたって販売

ダクノン省はコーヒーおよび胡椒の一大生産地。

製造された混ぜ物3トンが近隣のビンフオック省の黒胡椒業者に販売され、会社からはこの物質と混ぜられた胡椒9トンが押収された。同社は、この混合胡椒を何年にもわたって販売していたとみられている。

胡椒の業界団体は「人々の健康に脅威を与える恐ろしいことだ」とした上で、「業者は小規模な会社で、この汚い物質が輸出される可能性はないと思う」と述べた。

罪状が確定すれば、5人は最高20年の禁錮刑を受ける可能性があるという。

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