39歳「工場夜景」に鉱脈を見た男の痛快な稼業

元保育士はこうしてプロカメラマンへ転じた

また小林さんは、写真教室も開催している。現場に行き写真を撮ることもある。

「平均30人くらいの方がいらっしゃいます。年齢層は高めなんですが、どなたも学ぶ意欲がとても強いです。新しいデジタル機材もどんどん覚えて驚くくらい成長します。教えている僕もとても楽しいですね」

小林さん自身、新しいガジェットや技術はどんどん取り入れていくタイプだ。全方位を撮影できる360度カメラ『RICOH THETA』(リコー)を愛用しているし、ソニー社製のミラーレス一眼レフカメラへの買い替えも視野に入れている。

「機材に関してまったくこだわりは持たないですね。こだわりを持つと視野が狭くなりがちです」

ドローンを使って空中から撮影

小林さんのガジェットの中でも特に目覚ましい活躍をしているのがドローンだ。

ドローンとは無人飛行機であり、空中からの撮影が可能になる。

「ドローンを初めて買ったのは2015年の11月でした。ドローン規制法は同年12月に始まると聞いて慌てて買いました」

初めは17万~18万円の手頃なドローンを購入したが、現在は、インスパイア1、インスパイア2の2台を併用している。

工場夜景(撮影:小林哲朗)

機械だけで1台80万~90万円かかる。加えて保険代もかかるし、そもそも運用には自家用車が不可欠だ。かなり高額な機材投資だ。

「ただ仕事の単価が高いんです。1回ちゃんと仕事が入ると10万円単位の報酬がもらえます。2台ともすでに元はとっていますね」

日本ではドローンを使用しているカメラマンはあまりいないという。

「ドローンを使って撮影をする人は多いんですが、その多くが動画なんですね。静止画を撮影する人はあまりいません」

小林さんはドローンの写真コンテストの審査員をしたが、動画から切り出して写真にしている人も多かった。

「追随する人がいないので少しホッとしました(笑)。ドローンには単焦点のレンズがついているので、シャープでキレイな写真が撮れます。静止画を撮影しないのはもったいないですね」

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