家庭を壊した不倫女への憎悪が筋違いなワケ どんなに憎んだところで負け戦でしかない

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世の中は不平等で成り立っています。その被害者は、あなただけではありません。

ある時、千数百人の人を前に壇上の神父様が、「人間は皆、平等ですか?」と開口一番に問いかけられました。相手は神父様ですから、どこかで平等だとつじつま合わせをされると思いきや、「そんなことありえない、生まれたときから不平等だ」と話されました。当然ですね。

「政界失楽園」への違和感

かえで様のようなお話を聞かされたとき、私はいつも、20年前の「政界失楽園」と話題になった船田元(はじめ)議員のことを思い出します。彼は糟糠(そうこう)の妻と子どもを捨て、とても華やかな雰囲気の元NHKアナウンサーの女性議員と再婚しました。

船田議員はその後、祖父の代からの強力な地盤があるにもかかわらず2度落選しています。「将来の首相候補」「政界のプリンス」も形なしですが、そこは「転んでもプリンス」です。議員に返り咲いたあとは憲法改正推進本部長などで、結構メディアにも露出しています。

彼は『日本をよくする本』などを書いているそうですが、元夫人からみれば「日本も憲法も」、自分の子ども2人さえ守れなかった彼だけには語ってほしくないという心境かもしれません。彼の再婚相手の華やかな表情は、私でも、テレビを通して勝ち誇った笑顔を元夫人に向けているように感じ、腹を立てておりました。世の中は本当に不公平です。

山尾志桜里議員に関しても同じことです。最初の不倫疑惑報道のときは、「紛らわしい」だけでも嫌悪感を抱きました。でも出直し選挙で再選されました。政治家としては有能な方とお見受けしていましたのでそれはそれでよかったと思いましたが、その後の居直るかのような「紛らわしい関係」の続行宣言には失望しました。

ごく僅差で再選された政治家が、「李下で冠を結んで」何ができるのでしょう? それからは彼女に関するニュース?は一切見ないことにしています。山尾議員が何も失わなかったなんて、その疑惑相手の元夫人からみれば不公平すぎます。

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