発達障害の僕たちが人にあまり言えない本音 当事者3人が座談会で明かした「生きづらさ」

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――みなさん、バーではどんなお話をされているんですか?

光武:飲んだ薬の効果とか。

一同:(笑)

光武:また、グレーゾーンの方や、病院を受診したことはないけど「発達障害かもしれない」と思っている人も多くいらっしゃいます。だから「これからどこの病院に行こうか」とか「良い先生知らない?」といった会話も生まれていますね。

口に出しづらい二次障害は言いにくい雰囲気だった

――自助会ではそのような話は生まれなかったのですか?

光武克さん(筆者撮影)

光武:多分、そういう話も出ることはあるのでしょうけど、結局サイレントマジョリティというか、一部の人が「自分はこんなにつらかったんだ」と語ると、その人の声が大きくなってしまう。

だから、生産性のある会話を求めて参加してもなかなか言えない人も出てきます。また、これは実際にお店にいらしたお客さんが言っていたのですが、「自助会で発達障害については話せるけど、そこから併発した口に出しづらい二次障害、たとえばうつ病はまだ言えるけど、性依存などは言いにくい雰囲気」とのことでした。

――確かに、お酒が入ると少しリラックスして、言える雰囲気になるかもしれません。

光武:バーだとふわっとした気持ちになれるというのが大きいですよね。だから、仕事帰りにふらっと立ち寄れるくらいのライトさが欲しいと思っていました。そう思ったときにパッと思いついたのがバーだったんです。それで、ネット検索をしてもヒットしなかったので「これをやったら日本初なのでは?」と思って吉田に声をかけました。

――吉田さんは「発達障害グレーゾーンなのではないか」と以前バーに行った際、おっしゃっていましたよね。

吉田 正弘(以下、吉田):そうですね。病院にかかったことはありませんが「そうなんじゃなかろうか」といったところです。

光武:おそらく病院へ行けば何らかの診断が下るのではないかという。でも、そういう人けっこういますよ。一緒に経営に入ってくれている人もADHDの診断チェックリストに全部当てはまっていますが、一度も病院を受診したことはないと言っています。

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