「LINE Payカードショック」は残念なのか 「利用金額の2%還元サービス終了」は悲報?
さて、LINE Payカードが一気に有名になったわけですが、LINEの金融サービス全体のなかで考えていくと、もともとは2014年12月からスタートしたモバイル送金・決済サービス「LINE Pay」が先にあります。その後、LINE Payのサービスの一環として、発行された「実物カード」が「LINE Payカード」ということになります。
実際、「LINE Pay」のサービスは実物カードに限りません。たとえば衣料通販大手スタートトゥデイの「ZOZOTOWN」などでネットショッピングをする場合は、いちいちカード番号を入力しなくても簡単に決済できます。また実店舗でQR/バーコードを読み込んで支払いを済ませるサービスや、個人間で割り勘や借りたおカネを返すための送金を行うサービスなどもあるのです。
いずれも、現金やお財布はおろか、カードすら取り出すことなく、スマホで決済を終わらせてしまうことができるモバイル決済を実現させるサービスといえます。こうしたモバイル決済を推進しようとする意図が感じられる中で、「LINE Payカード」のほうが、むしろ異端の存在だったと言えるのかもしれません。
最近のLINE Payは、店舗や商品、期間こそ限定されるものの、QR/バーコードを使った決済を行えば、たとえばアクアシティお台場では18%、全国のローソンでは15%、といった「スペシャルな還元率」でポイントを付与するキャンペーンを多数行っています。LINE Payとしては、実物カードよりもQR/バーコードでの決済を推進したい考えを感じ取ることができます。
今後はLINE Payカード以外でもポイントが付与?
今後、LINEは決済サービスを拡充するにあたり、どんなことを考えているのでしょうか。HPでは、LINE Payカードのポイント特典終了と同時に、以下のような案内もされています。
これまでは
・店舗でのQR/バーコード決済 → ポイントがつかない(限定キャンペーン除く)
・個人間送金 → ポイントがつかない
・LINE Payカードで決済 → 2%のポイント還元
となっていました。あくまでコード支払いがメインという案内ではありますが、「LINE Payカードだけでなく、LINE Payサービス全体で最大2%のポイント還元が予定されている」ということであれば、嬉しい側面もありそうです。
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