スルーされる国・日本に外国人を呼ぶ方法 国家PRのプロ、BBCアドバタイジングが分析
――2020年に東京五輪の開催が決まりました。
どんな都市でも、オリンピックのホストとなるのはつねにチャレンジングです。それでも、過去に五輪を開催したどの都市も、成功裏に運営しています。日本も独自のやり方で、すばらしい五輪を遂行すると思います。
われわれは、シドニーや北京、ロンドンでも、そうした実例を見てきました。ロンドンでは、みな非常に神経質で不安になっていた。電車の遅延とか、交通の問題とか、事前にいろいろ言われていましたから。でも、街が一体となって、インフラが構築され、ボランティアが協力し、情緒的な経験をアピールすることで、五輪を成功させました。
東京がほかの都市と違うのは、すでに進んだ技術と工学を持っていること。心配には及ばないと思います。
――ただ、日本のインバウンド(訪日旅行客)はまだ800万人強と少ないです。
観光資源が膨大なのに対し、確かに800万人は少ない。もっと多くの訪日客が必要ですね。
韓国のソウルをはじめ他の国は、自分の国というブランドの認知拡大に積極的です。観光地としての認知を向上させ、人々を感化する努力をしています。ほかの国と比べて何が違うのか、どこを観光したらよいのか、明確なメッセージを伝えています。
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