スルーされる国・日本に外国人を呼ぶ方法

国家PRのプロ、BBCアドバタイジングが分析

韓国の手法は効率的です。20~30代の若い世代に向けて、K-POPや食、デザイン、ファッションを、テレビドラマを通じて訴求しました。今は世界中で韓国の認知度が高い。人々は番組を見て、そこへ行きたがる。ロケ地へ行き、食事をしています。日本もクールジャパンの魅力をもっと訴求する必要があると思います。

――日本は割と世界でも認知されているほうだと思っていましたが。

ラジャン氏

確かに認知はされています。ただ、旅行者を引き付けるには、継続して特徴を訴求し続ける必要があるのです。

1回目はビジネスで来て、次は休日に観光で来るとしたら、たとえば3つの海岸を回るとか、4つの遺産を見て回るといった行動になりますね。タイでは観光客はみなそうしています。同じビーチでも、プーケット、クラビ、サムイなど、外国人が繰り返し訪れています。

みな親しみやすい場所で、安く、おいしいと大量に宣伝されていますから、観光客は自分が何を期待して観光すればいいかわかっています。クラビではスノーケリングや潜水、プーケットではリラクゼーションなど。みな知っている。遺跡関連を巡るなら、バンコク、チェンマイ、ムアンシン……。それぞれの観光地について、外国人もみなよく知っています。

――テーマをきちんと設定することが大事なのですね。

そう、非常に大切。そして、日本は魅力的なテーマを数多く持っています。自然の美しさ、歴史的遺産、食、文化、習慣。そして、現代的な日本という側面も持っている。建築やデザイン、アニメーションなど。21世紀の旅行者が興味を持つものばかりです。

――やはり日本はPR戦略に問題があるのでしょうか。

そうは言いませんが、もっと多く宣伝するべきです。世界中に観光地としての候補、旅行者の選択肢があるのです。今はインターネットがある。世界中がつながってきていて、人々は異文化により興味関心が旺盛になっています。なぜ日本へ来なければならないのか、説明する必要が生じてきているのです。

五輪はスポーツですが、スポーツ・ツーリズムは世界的に巨大市場です。日本もF1や野球、相撲といった、魅力的なスポーツコンテンツを持っています。ニューヨークやロンドンではゲーム観戦が容易にできますね。観光ですべきことのひとつとして、スポーツ観戦がきちんと組み込まれているのです。

――政府当局がなすべきこととして、アドバイスはありませんか。

アドバイスをすることはできません。ただ、他国の例から言えることは、消費者をよく理解することです。なぜ日本に旅行するのか。何を見に来ているのか。その意味でも、今後7年間が非常に大事です。

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