子供のスマホデビュー、知らないと怖い基本 いじめ被害や依存症などのリスクには要注意

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スマホ利用にはさまざまな危険があり、特に心配なのは子どもがネット依存状態となってしまうことだ。「家にいる間はずっと使っている」「一日何時間も使っていて心配」という保護者からの相談はとても多い。

スマホを利用する時間が長くなることで、子どもの睡眠時間や学習時間は減る傾向にある。一日の利用時間の長さや利用時間帯についてはしっかりと決めておく必要がある。家庭でのルールは、たとえば

・利用は夜9時まで
・スマホの利用は一日1時間まで
・ゲームで課金はしない
・他人を傷つけることや不快に思うことは書かない
・食事中、勉強時間、歩きながら、学校では利用しない
・個人情報(名前や学校名、住所、電話番号、顔写真など)はネットに出さない、送らない
・裸の写真など高いリスクがある写真は撮らない、送らない
・ネット上で知り合った人に会いに行かない
・動画視聴、アプリのダウンロードなどはWi-Fi接続でのみ行う
・トラブルや困ったことがあったら必ず親に相談する

などが挙がるだろう。家族で話し合って決めてほしい。

子どものセルフコントロールが最終目標

また、最近の小学生は、ゲーム機や中古のスマホ、学習用タブレット、音楽端末プレイヤーでもネットを利用しているのが実情である。設定によってLINEやTwitter、YouTube、Facebookなどが使えてしまう端末もあるので、早くからの教育が大切となる。スマホを持たせる前でも子どもがネット上のさまざまなリスクにさらされていることを知り、対策しておくべきだろう。

最終的には、子ども自身で判断して利用をセルフコントロールできるようになることを目標にするといい。しかし、スマホは誘惑が多い端末であり、子どもだけではコントロールが難しい。取り巻く危険も多いので、使い始めの時期はルールなどをしっかり決めて、保護者がしっかりと見守ることが重要だ。

高橋 暁子 成蹊大学客員教授/ITジャーナリスト

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たかはし あきこ / Akiko Takahashi

書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、企業などのコンサルタント、講演、セミナーなどを手がける。 SNSなどのウェブサービスや、情報リテラシー教育などについて詳しい。元小学校教員。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)など著作多数。『あさイチ』 『クローズアップ現代+』などメディア出演多数。公式サイトはこちら
 

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