子供のスマホデビュー、知らないと怖い基本 いじめ被害や依存症などのリスクには要注意

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子どもにスマホを持たせ始めるのに正しい年齢があるわけではない。しかしあえて挙げるとすれば、大きく2つの選択肢がある。

まずは中学校入学をきっかけに子どもが親の言うことを聞くうちに持たせて、パスワードや利用履歴なども親が管理する方法。もう1つは、高校入学をきっかけに持たせるが、家庭でルールを決めたうえで利用させる方法だ。特に高校生ともなると電車で通学や移動する機会が増えるため、地図アプリや乗換案内アプリを使用できるスマホが必要になるという理由もある。

保護者自身が迷うのであれば、子どもに「なぜスマホが必要なのか。手に入れたらどのように使うか」をプレゼンさせてみるのもいい。保護者と子どものどちらも納得がいけば持つことにすればいいし、スマホの利用について考えるいい機会となるはずだ。またそのときに、子どもからスマホ利用のルールについても提案してもらうと、ルールを導入しやすくなるだろう。

もちろん、これはあくまで提案の1つにすぎない。子どもや家庭によって適切な年齢は異なるので、最終的には「スマホを持たせる必要性があるかどうか」という点で判断してほしい。持つメリットが持つデメリットを超えたときが持たせる時期の目安となる。

小学校や中学校の教員の方とお会いすると、多くの場合「中学生からスマホの問題が急増する」と口をそろえる。中学1年生はいじめがいちばん多く起きる年代であり、最近ではネットを使ったいじめも増えている。この時期をどう乗り越えるかは重要なキーである。

最初の「ルール作り」が大切

スマホデビュー時の鉄則は、持たせる前に「使い方のルール」を決めておくことだ。行動指針となるだけでなく、ルールを決める際に利用について改めて考えられるからである。自由に使わせておきながら途中でルールを決めても聞いてもらえないことが多いので、最初に決めておくといい。

子どもが小中学生のうちにスマホを持たせる場合は、フィルタリングサービスやペアレンタルコントロールサービスなどを導入し、できるかぎりの自衛策をとっておくことも大切だ。最近は、あらゆる端末専用の無料のサービスが用意されている。子どもが誤って危険なサイトなどにアクセスすることを防いでくれるだろう。

家庭での子どものネット利用時間帯を見守ることができる「こども安心ネットタイマー」対応のWi-Fiルータなどもあわせて使うと、さらに安心である。子どものSNSデビューを考えるなら、子どもたちのインターネット利用について考える研究会の「オンラインコミュニケーション能力のモデル」が参考になる。いきなりYouTubeやTwitterなどの不特定多数が閲覧できるサイトやSNSに投稿するのではなく、最初は見るだけから始め、家族とのやり取り、顔見知りの友人とのやり取りを経てから許可していくという方法である。

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