「ソフトウエアのテスト」が重要度を増す理由

SHIFT社長にロングインタビュー

丹下:おっしゃる通りで、確かにバリスタなんて呼ばれると、憧れのようなものを感じさせますね。僕もテストの関わるエンジニアたちに対してもっとカッコイイ呼称をつけるべきだと思っていて、あれこれ試行錯誤をしているのですが、まだ現時点ではこれぞと思う言葉が見つかっていません。

中期経営計画に込めた想い

小林:ところで、御社に関して非常に特徴的だと感じたのは、中期経営計画をすごく意識した経営で、進捗状況もこまめに開示していること。ここまで徹底している上場企業は意外と少ないのが実情です。「定性的な取り組みも含めて、次のような進捗となっています」という御社の説明スタンスも独特ですね。

SHIFT 2017年8月期 第4四半期及び通期 決算説明会資料より。中計を単に立案して終わるのではなく、決算説明会資料を通じてその進捗を定期的に報告している

丹下:上場企業なので数値目標を掲げているものの、僕自身が売上や利益についてコミットしたことは今までに一度もありません。決めてしまうと、その数字に縛られてしまうからです。あくまで、数字は結果です。だから、IRの場においても、「結果としてこうなりました」と開き直って報告していますね。

小林:もう一つ、中期経営計画の中で興味深かったのは、営業力の拡充などによるエンジン強化や事業フィールドの拡大とともに、経営力という基盤システムの強化を方針として掲げていることです。どういったことを通じて、その必要性を感じたのでしょうか?

丹下:まず細かい話で言えば、管理会計を徹底しないと利益を追求できません。当社にとっては粗利がKPI(重要業績評価指標)となっており、年間4000件に上るプロジェクトを毎日リアルタイムで管理するように心掛けています。そうしなければ、何をどう改める必要があるのかという反省もできません。

また、グループ全体が今の規模まで達してくると、企業経営を“町の運営”として捉える必要が出てきています。インフラを備えてみんなが楽しく働ける環境を整えておかなければ、SHIFTの外の経済圏に出てしまう人が現れるからです。だからこそ、安心・安全に働ける環境を社内に整えることをつねに社内に対して約束しています。

小林:SHIFTという町がさらなる発展を遂げ、ソフトのテストに対するイメージを抜本的に変えていくことに大いに期待したいところです。本日は貴重な話をありがとうございました!

(ライター:大西洋平)

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